出版社内容情報
日本の神信仰の基礎をつくった巨大王国の実像。
日本人の神信仰の基礎をつくりあげた巨大国家「出雲王国」。その繁栄から全国政権に至らなかった理由まで、幻の王国の実像に迫る。
かつて作家の小泉八雲が感激をもって「出雲はわけても神々の国である」と称した“出雲王国”。卑弥呼の時代の30年以上前に成立し、北九州・朝鮮半島から越にいたる日本海航路の交易を通じてめざましく発展したこのかつての先進国家は、日本人の神信仰の原型であり、今なお日本各地で祀られる“大国主命”の信仰を生み出した。しかし出雲王国は、4世紀に入ると徐々に大和朝廷の支配下に組み入れられていき、やがて「大国主命信仰」も徐々に影響力を失われていく……。
▼本書はそんな“幻の神政国家”出雲王国を覆う“謎”に迫った一冊。「出雲政権がいちはやく神政国家をつくりあげ、繁栄にいたった理由は何なのか」「結局全国政権にゆきつかず、簡単に朝廷に従ったのはなぜなのか」。近年注目を浴びた荒神谷遺跡の調査結果や、『日本書紀』『古事記』『出雲国風土記』などの資料の考証をつみかさねて解説した画期的入門書。
▼『真実の古代出雲王国』を改題。
●第1章 幻の神政国家“出雲”
●第2章 日本海航路が生んだ出雲王国の繁栄
●第3章 大国主命神話の真の意味とは
●第4章 死に、また再生する出雲の神々
●第5章 出雲王国の真実を物語る荒神谷
●第6章 大国主命から大物主神へ
●第7章 出雲はなぜ朝廷に従ったのか
内容説明
日本各地に今なお残る「大国主命信仰」をつくりだした巨大国家“出雲王国”。卑弥呼の時代の30年以上前に成立し、日本海航路の交易を通じて栄えたかつての先進国家も、結局全国政権にはなり得なかった。それはなぜか?―近年注目された荒神谷遺跡の調査結果や「大国主命神話」を軸に、“幻の神政国家”と呼ばれる出雲王国の繁栄から衰亡までの謎に迫った好著。
目次
第1章 幻の神政国家“出雲”
第2章 日本海航路が生んだ出雲王国の繁栄
第3章 大国主命神話の真の意味とは
第4章 死に、また再生する出雲の神々
第5章 出雲王国の真実を物語る荒神谷
第6章 大国主命から大物主神へ
第7章 出雲はなぜ朝廷に従ったのか
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県防府市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院国史学博士課程修了。現在、明治学院大学教授。歴史哲学の手法を基本として文化人類学、科学史等の幅広い視点から日本史、日本思想史を研究
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感想・レビュー
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