出版社内容情報
世界遺産に眠る、壮大な栄枯盛衰の謎に迫る!
富や権力はいかにして歴史の波にのまれ、滅びたのか?――世界遺産指定の遺跡や建造物がもつ、栄枯盛衰の夥しい謎。その真相に迫る。
ツアー旅行やテレビ番組などで相変わらず大人気の「世界遺産」。これほどまでに人々の心をつかむのは、今なお解けない謎が多く、夢とロマンをかきたてられるからだろう。
▼本書は、かつて繁栄を謳歌しながらも忽然と姿を消し、数千年の眠りを経て「世界遺産」に指定された古代国家や古代都市が、いかなる運命をたどったのかを探っていく。「永遠の繁栄」はなぜ訪れなかったのか。地震や噴火などの天災か、クーデターや外敵の侵攻か、それとも……?
▼「マヤ文明はなぜウシュマルには“文字”を残さなかったのか」「アーグラ城建設が途中で放棄された理由」「カッパドキアはヒッタイトの民の地下シェルターだった?」「世界最古の都市ビブロスとレバノン杉の秘密」「砂漠に埋もれ、眠りについた幻の都市ペトラ」「ついに発見? コパンの末裔」など、先人たちの叡智を今に伝える遺跡の意外なエピソードを紹介。伝説の舞台に封印された謎を追う!
▼文庫書き下ろし。
●第1章 消えた遺跡の主と残された謎
●第2章 いまだ残る神殿、文字、財宝の不思議
●第3章 建築者たちの正体と創造力のミステリー
●第4章 なぜ、文明はその「場所」を選んだのか
●第5章 伝説の舞台に封印された歴史の真相
内容説明
かつて繁栄を謳歌しながらも、忽然と姿を消した古代国家や古代都市。数千年の眠りを経て世界遺産に指定されたそれらに、「永遠の繁栄」が訪れなかったのはなぜか。地震や噴火などの天災か、クーデターや外敵の侵攻か、それとも…?本書は、マチュ・ピチュ、ポンペイ、テーベなど、先人たちの叡智を今に伝える遺跡の意外なエピソードを紹介。伝説の舞台に封印された謎を追う。
目次
第1章 消えた遺跡の主と残された謎(マチュ・ピチュ歴史保護区(ペルー)1983年指定―絶壁上の壮大な空中都市の秘密
ポンペイ、エルコラーノなどの考古地区(イタリア)1997年指定―なぜ火の山の麓に町を造ったのか? ほか)
第2章 いまだ残る神殿、文字、財宝の不思議(古代都市テーベとその墓地遺跡(エジプト)1979年指定―王家の谷は死の世界なのか
コパンのマヤ遺跡(ホンジュラス)1980年指定―ソロモン王の精霊が生み出した古代都市の秘密 ほか)
第3章 建築者たちの正体と創造力のミステリー(チチェン・イツァーの古代都市(メキシコ)1988年指定―ピラミッド神殿に隠された重大な謎とは?
エローラの石窟寺院群(インド)1983年指定―仏教、ヒンドゥ教、ジャイナ教が共存する謎 ほか)
第4章 なぜ、文明はその「場所」を選んだのか(アジャンターの石窟寺院群(インド)1983年指定―岩山に刻まれた極楽空間は何を語るのか
ハドリアヌスの長城(イギリス)1987年指定―大ブリテン島を横断する大防御壁の目的とは ほか)
第5章 伝説の舞台に封印された歴史の真相(オリンピアの考古遺跡(ギリシャ)1989年指定―謎につつまれた四年周期の古代オリンピック
伝説の都市トンブクトゥ(マリ)1988年指定―砂漠の中の黄金都市の正体とは? ほか)
著者等紹介
平川陽一[ヒラカワヨウイチ]
作家、ジャーナリスト。1946年、東京生まれ。早稲田大学文学部仏文学科卒。光文社カッパ・ブックス編集部を経て、現在、(株)幸運社代表。主に歴史ミステリーの分野で活躍している
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