出版社内容情報
天孫降臨から神武東征に至る神話の謎に迫る。
神武天皇とはいったい何者なのか。なぜ隼人の地・南九州からヤマトにやって来たのか。天孫降臨から神武東征に至る神話の謎に鋭く迫る。
日本神話のなかでも、とりわけ謎めいているのが神武東征である。南部九州・日向の高千穂峰に降臨した皇祖神が、なぜ山を下って辺境の地「野間岬」に行き着いたのか。その末裔である神武天皇は、なぜ「日向」の地からヤマトを目指したのか。それらの難解な謎解きに果敢に挑んだのが本書だ。
▼著者によれば、天から高千穂峰に舞い降りたという天孫降臨神話は非現実的であり、おそらく「野間岬」が天孫族の出現の地であっただろうと推察する。さらには神話が当時先進地帯でなかった「日向」の地から神武天皇がやって来たと設定した背景には、必ず何らかの事情が隠されているはずだ、と指摘する。それを解く重要な鍵こそ神武天皇の正体なのだと言う。「祟る鬼」と位置づけられた神武天皇の素顔に迫ることで次第に明らかとなる「出雲の国譲り」や神武東征の意外な顛末を知れば、読者は大いに驚かれるに違いない。
▼天皇家の誕生とヤマト建国の謎がいま解き明かされる!
●序章 神話と史実
●第1章 神武東征の謎
●第2章 天孫降臨の真実
●第3章 出雲の国譲りのカラクリ
●第4章 神武東征の真実
内容説明
日本神話の中でも、とりわけ謎めいているのが、神武東征である。南部九州・日向の高千穂峰に降臨した皇祖神が、なぜ山を下って辺境の地「野間岬」に行き着いたのか。その末裔である神武天皇は、なぜ「日向」の地からヤマトを目指したのか。本書は神武天皇の正体を検証しつつ、さらなる謎解きの鍵である出雲の国譲りの真相に迫る。天皇家の誕生とヤマト建国の謎が、いま解き明かされる。
目次
序章 神話と史実(神武天皇をめぐるいくつもの誤解;神武東征説話は壬申の乱の焼き直し? ほか)
第1章 神武東征の謎(神武東征の主役は神武天皇ではなかった!;神武東征後、なぜ宇摩志麻治尊は石見に逼塞したのか? ほか)
第2章 天孫降臨の真実(なぜ天孫降臨の舞台は南部九州だったのか?;「神=鬼」と呼ばれた者たちの活躍 ほか)
第3章 出雲の国譲りのカラクリ(天孫降臨と神武東征にまつわるもうひとつの謎;出雲の神宝を管理した物部氏の役割 ほか)
第4章 神武東征の真実(神武天皇を助けた目に見えない大きな力;神武天皇の祟る人脈 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している
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