PHP文庫<br> 神武東征の謎―「出雲神話」の裏に隠された真相

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神武東征の謎―「出雲神話」の裏に隠された真相

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569660981
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

出版社内容情報

天孫降臨から神武東征に至る神話の謎に迫る。

神武天皇とはいったい何者なのか。なぜ隼人の地・南九州からヤマトにやって来たのか。天孫降臨から神武東征に至る神話の謎に鋭く迫る。

日本神話のなかでも、とりわけ謎めいているのが神武東征である。南部九州・日向の高千穂峰に降臨した皇祖神が、なぜ山を下って辺境の地「野間岬」に行き着いたのか。その末裔である神武天皇は、なぜ「日向」の地からヤマトを目指したのか。それらの難解な謎解きに果敢に挑んだのが本書だ。

▼著者によれば、天から高千穂峰に舞い降りたという天孫降臨神話は非現実的であり、おそらく「野間岬」が天孫族の出現の地であっただろうと推察する。さらには神話が当時先進地帯でなかった「日向」の地から神武天皇がやって来たと設定した背景には、必ず何らかの事情が隠されているはずだ、と指摘する。それを解く重要な鍵こそ神武天皇の正体なのだと言う。「祟る鬼」と位置づけられた神武天皇の素顔に迫ることで次第に明らかとなる「出雲の国譲り」や神武東征の意外な顛末を知れば、読者は大いに驚かれるに違いない。

▼天皇家の誕生とヤマト建国の謎がいま解き明かされる!

●序章 神話と史実 
●第1章 神武東征の謎 
●第2章 天孫降臨の真実 
●第3章 出雲の国譲りのカラクリ 
●第4章 神武東征の真実

内容説明

日本神話の中でも、とりわけ謎めいているのが、神武東征である。南部九州・日向の高千穂峰に降臨した皇祖神が、なぜ山を下って辺境の地「野間岬」に行き着いたのか。その末裔である神武天皇は、なぜ「日向」の地からヤマトを目指したのか。本書は神武天皇の正体を検証しつつ、さらなる謎解きの鍵である出雲の国譲りの真相に迫る。天皇家の誕生とヤマト建国の謎が、いま解き明かされる。

目次

序章 神話と史実(神武天皇をめぐるいくつもの誤解;神武東征説話は壬申の乱の焼き直し? ほか)
第1章 神武東征の謎(神武東征の主役は神武天皇ではなかった!;神武東征後、なぜ宇摩志麻治尊は石見に逼塞したのか? ほか)
第2章 天孫降臨の真実(なぜ天孫降臨の舞台は南部九州だったのか?;「神=鬼」と呼ばれた者たちの活躍 ほか)
第3章 出雲の国譲りのカラクリ(天孫降臨と神武東征にまつわるもうひとつの謎;出雲の神宝を管理した物部氏の役割 ほか)
第4章 神武東征の真実(神武天皇を助けた目に見えない大きな力;神武天皇の祟る人脈 ほか)

著者等紹介

関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅花

14
神武東征の謎にたどり着くまでの道のりが長い!話が卑弥呼、トヨの話、出雲ヤマトと関係、血縁関係、同一人物と見られる人等々色々興味深いことが沢山書いてあったけど、材料が多すぎて結局混乱に陥ってしまった。前々作「天孫降臨の謎」前作「呪いと祟りの日本古代史」を読んでから読むか、あるいはあまり深く考えずさらっと読む方が、良かったかも。2014/08/09

海辻

3
強引な推論もあるけれど概ね面白く読めました。神功皇后が北部九州の卑弥呼を滅ぼしトヨとして後継となった、という推論は興味深い。でも古代血族関係をきちんと理解するには、手製の神族皇祖系図を作る必要があるかもしれないですね。(図)2009/09/09

たかむら

2
「神武東征」と言う割には、それについての記述がほとんどなく、神功皇后の話がメイン。前作を読んでいなかったためか、いま一つ腹に落ちてこない。逆に卑弥呼の謎が深まった感じがして、ストンと落ち着くところに落ち着いていない。 元々著者の推論は面白く、興味があったので、そういう意味では楽しめる部分も多い。 本書を読んで、これが真実だ!と思うような人には向かない。あくまでも一つの仮説として、読者が自分自身で考察するための一材料とすべき。2013/07/08

和邇

1
「建国記念日」などで現在も日本人に馴染みの深い神武天皇の足取りを追う。神話と史実が入り乱れて大変面白い。ただ、著者の推論が割合多く含まれているので鵜呑みにするのは危険かもしれない。2009/08/18

Toshi KYM

0
祟る出雲 相変わらず難解2016/02/10

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