出版社内容情報
秦・漢から明・清までの大陸での「民族興亡」の史実を読み解きつつ、各帝国滅亡の共通項をたぐりよせ現在の中国の運命を明示する意欲作。
終始一貫して「中国」を追い続ける著者の最新書き下ろしは、「帝国」としての歴史に焦点ををあてる。なぜ日本人の「中国観」はいとも簡単に転変するのか。古代よりもっとも影響を受け、大国としてはもっとも近い所に位置しながら、なぜ確固たる中国観が形成されないのか。それは、中国の繰り返される「歴史」を理解していないからだと著者は説く。本書は、春秋戦国以前の中華世界に遡り、秦漢帝国、南北朝争乱時代、隋唐帝国時代、遼金元と宋をめぐる華夷王朝抗争時代、明清帝国まで、帝国としての歴史を眺望し、その性格を理解することを主眼に置い
●序章 中華帝国の興亡
●第一章 中華帝国の原像
●第二章 秦漢帝国の興亡
●第三章 魏晋南北朝の争乱
●第四章 亡霊復活 ――隋唐定刻の興亡
●第五章 遼金元と宋をめぐる華夷王朝の抗争
●第六章 明清帝国の興亡
●第七章 中華民国、中華人民共和国の宿命
●終章 「歴史の罠」から抜け出せない隣国
内容説明
治乱興亡が繰り返される隣国の「帝国」としての歴史に日本人はいまこそ目を向けなければならない。
目次
序章 中華帝国の興亡
第1章 中華帝国の原像
第2章 秦漢帝国の興亡
第3章 魏晋南北朝の争乱
第4章 亡霊復活―隋唐帝国の興亡
第5章 遼金元と宋をめぐる華夷王朝の抗争
第6章 明清帝国の興亡
第7章 中華民国、中華人民共和国の宿命
終章 「歴史の罠」から抜け出せない隣国
著者等紹介
黄文雄[コウブンユウ]
1938年台湾生まれ。64年に来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、その後、意欲的に評論家活動を展開するようになる。94年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞。その後も次々と話題作を出版。特に中国・東アジアに対する分析力は、高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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