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関ヶ原―誰が大合戦を仕掛けたか

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  • サイズ B40判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569659381
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0221

出版社内容情報

交錯する思惑から「天下分け目」を読み解く。

家康の書簡戦略、北政所と淀君の対立、さらに徳川重農主義vs.豊臣重商主義という軋轢……。交錯する思惑から「天下分け目」を読み解く。

豊臣秀吉亡き後、天下を狙う徳川家康に対抗し、石田三成が画策したとされる日本史上最大級の関ヶ原合戦。水面下では、武将たちの様々な思惑が交錯し、数々の策略や寝返りがめぐらされ、勝者・敗者の数多くのドラマが生れた。

▼だが、その大合戦の実相は、大きな社会変化の流れを捉えないと読み解けない。豊臣政権下で進行した格差社会、海外貿易にからむ利権問題、安定志向への転換……。格差と平等、発展と安定の対立の構図で捉えれば、主要人物それぞれの立場、利害関係が浮き彫りになる。はたして、「天下分け目」をひき起こした真の人物は誰か? 勝敗を分けたものとは?


[目次より]序章 関ヶ原合戦の意義/第一章 豊臣政権の行き詰まり/第二章 西軍の大名の立場/第三章 東軍の大名の立場/第四章 迷える大名の立場/第五章 関ヶ原へのみち/第六章 関ヶ原の勝敗の分かれ目/終章 新たな時代の訪れ

●序章 関ヶ原合戦の意義 
●第一章 豊臣政権の行き詰まり 
●第二章 西軍の大名の立場 
●第三章 東軍の大名の立場 
●第四章 迷える大名の立場 
●第五章 関ヶ原へのみち 
●第六章 関ヶ原の勝敗の分かれ目 
●終章 新たな時代の訪れ

内容説明

天下を狙う徳川家康に対抗し、石田三成が画策したとされる日本史上最大級の関ヶ原合戦。水面下では、武将たちの様々な思惑が交錯し、数々の策略や寝返りがめぐらされた。だが、その大合戦の実相は、大きな社会変化の流れを捉えないと読み解けない。豊臣政権下で進行した格差社会、海外貿易にからむ利権問題、安定志向への転換…。格差と平等、発展と安定の対立の構図で捉えれば、各人物の立場、利害関係が浮き彫りになる。はたして、「天下分け目」をひき起こしたのは誰か?勝敗を分けたものとは。

目次

序章 関ヶ原合戦の意義
第1章 豊臣政権の行き詰まり
第2章 西軍の大名の立場
第3章 東軍の大名の立場
第4章 迷える大名の立場
第5章 関ヶ原へのみち
第6章 関ヶ原の勝敗の分かれ目
終章 新たな時代の訪れ

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年山口県防府市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院国史学博士課程修了。明治学院大学教授。日本史の手法だけでなく、歴史哲学、文化人類学、科学史等の幅広い視点から日本の政治史、思想史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

15
関ヶ原の合戦ダイジェスト本。しかも、東西軍それぞれにおいて、従来本ではあまり取り上げられない大名や武将にも言及されている。新書ではあるが、情報量は分厚い本にも劣らないので、関ヶ原の合戦知りたい方にはオススメ。2014/01/29

ファイター

3
関ヶ原の戦いを詳述した本。もちろん新書レベルだけど、教科書よりは詳しい。 関ヶ原の戦いに参戦した武将たちの立場や考え方が紹介されているのが面白くて、東軍は「徳川が勝つと予想されるから、勝ち馬に乗ろう派」が多くて、西軍は「徳川が勝つと都合が悪いから、西軍につこう派」が多かったらしい。2015/10/06

ばんちゃん

3
勉強中なので、武将それぞれの当時の立ち位置、石田、徳川への感情を一通り知ることが出来たのは収穫。ただ、筆者の好みが露骨に出ていてウンザリ。豊臣、石田は天下人の器に非ず、人望も無く、西軍は烏合の衆で負けて当然。誰が合戦を引き起こしたのか、タイトルに対する答えも、偶然が重なっただけ。という結論はあんまりなんじゃ…2014/01/26

えっくん

3
★★★★☆関ヶ原の合戦に至る迄の背景や西軍、東軍に参加した大名達の思惑、人物関係、そして合戦時の経過などがこの1冊にコンパクトにまとめられています。従来、石田三成の生き方に共感していたのですが、本書では三成には人望も無く、西軍を統制できず、家康が勝つべくして勝った戦であったと論評されています。西軍から東軍に寝返った大名、合戦後の日本の未来像を描き参戦した大名など、各大名の視点からの思惑や利害関係の解説については非常に興味深かったです。もし西軍が勝っていたらどんな日本になっていたのか感慨深いものがあります。2011/11/26

K・M

2
誰もが知る日本を二分する天下分け目の『関ケ原の戦い』、その見識を深めるため読了。「誰が大合戦を仕掛けたか-」と魅力的な副題が添えられるが本書は史実を丁寧になぞり陰謀論の要素は含まない。参戦した主要な武将の思惑と状況が記され関ケ原に至る経緯を端的に述べている。合戦の鍵となった武将「小早川秀秋」を取り巻く周辺事情も興味深い。「反石田vs親石田」の構図も分かり易く豊臣政権内部の争いに持込んだ周到な戦であった事が伺える。仕掛けたのは誰か?終盤に著者独自の考察が述べられる。合戦の全体像を把握する事に秀でた一冊。2021/06/06

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