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本の読み方―スロー・リーディングの実践

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  • サイズ B40判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569654300
  • NDC分類 019
  • Cコード C0230

出版社内容情報

1冊読んで10冊ぶん賢くなる読書法を紹介!

情報氾濫時代に対する一提案。速読で10冊の本を読むより、じっくり1冊に取り組んだほうが人生にとって意味がある。その読み方とは?

本を速く読みたい!――それは忙しい現代人の切実な願いである。しかし、速読は本当に効果があるのか? 10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益ではないのか? 著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、「スロー・リーディング」を提唱する。作家はどのように本を読んでいるのか? 本をどのように読んでほしいのか? 夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。読者は、教科書で読んだはずの文章であるにもかかわらず、「目から鱗が落ちる」を何度も体験するだろう。スロー・リーディングは、速読と違って特別な訓練はまったく不要。読書は工夫次第で、何倍にも楽しくなる。仕事、受験勉強、就職の面接にも効果があるし、人間関係を良好にすることができる。なにより卓越した創造性を発揮する読み方である。

●序 ――本はどう読めばいいのか? 
●第1部 量から質への転換を ――スロー・リーディング 基礎編 
●第2部 魅力的な「誤読」のすすめ ――スロー・リーディング テクニック編 
●第3部 古今のテクストを読む ――スロー・リーディング 実践編 ◇夏目漱石『こころ』 ◇森 鴎外『高瀬舟』 ◇カフカ『橋』 ◇三島由紀夫『金閣寺』 ◇川端康成『伊豆の踊子』 ◇金原ひとみ『蛇にピアス』 ◇平野啓一郎『葬送』 ◇フーコー『性の歴史I 知への意志』

内容説明

本を速く読みたい!―それは忙しい現代人の切実な願いである。だが、速読は本当に効果があるのか?10冊の本を闇雲に読むよりも、1冊を丹念に読んだほうが、人生にとってはるかに有益である―著者は、情報が氾濫する時代だからこそ、スロー・リーディングを提唱する。夏目漱石『こころ』や三島由紀夫『金閣寺』から自作の『葬送』まで、古今の名作を題材に、本の活きた知識を体得する実践的な手法の数々を紹介。

目次

第1部 量から質への転換を―スロー・リーディング 基礎編(スロー・リーディングとは何か?;「量」の読書から「質」の読書へ;仕事・試験・面接にも役立つ ほか)
第2部 魅力的な「誤読」のすすめ―スロー・リーディング テクニック編(「理解率七〇%」の罠;助詞、助動詞に注意する;「辞書癖」をつける ほか)
第3部 古今のテクストを読む―スロー・リーディング 実践編(夏目漱石『こころ』;森鴎外『高瀬舟』;カフカ『橋』 ほか)

著者等紹介

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。98年大学在学中に雑誌『新潮』に投稿した作品『日蝕』(現在、新潮文庫)が「三島由紀夫の再来」として注目を集める。同作品で翌年芥川賞を受賞。2002年、2500枚を超す大作『葬送』(現在、新潮文庫)を刊行。以後、旺盛な創作活動を続け、その作品は、フランス、韓国、台湾、ロシア、スウェーデン等、翻訳を通じて、広く海外にも紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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