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奇蹟の村の奇蹟の響き

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569649900
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本人とドイツ人の知られざる心と心の交流。

ベートーベン「交響曲第九番 歓喜の歌」日本初演の地で芽生えた、日本人とドイツ人の美しき絆の物語。映画「バルトの楽園」関連小説。

四国徳島の鳴門市に、今もひっそりと佇む小さな碑。

▼それは第一次世界大戦で俘虜となったドイツ兵たちの慰霊碑だった。

▼この慰霊碑を生涯守り続けた男・岩下松五郎。

▼熊のように大きな体のわりに、心優しくお人好しの松五郎は、会津出身で、板東ドイツ俘虜収容所の所長・松江豊寿や所長の補佐である高木繁とともに、板東の人々とドイツ人たちとのかけ橋となり、ドイツ人俘虜たちからは「まちゃごろさん」と慕われていた。

▼青島から渦潮をこえて四国徳島へやってきたドイツ人俘虜たちと板東の人々との心と心の深い交流がやがて実を結び……。

▼ベートーベン「交響曲第九番 歓喜の歌」が日本で初演された地・板東で芽生えた、日本人とドイツ人の美しい絆の物語。映画「バルトの楽園」関連小説。

●序章 渦潮の彼方 
●第一章 青島(チンタオ)にて 
●第二章 パンと甲虫(かぶとむし) 
●第三章 禁じられた欲望 
●第四章 マイスナーのこと 
●第五章 異民族 
●第六章 賛美歌一〇九 
●第七章 歓喜に寄(よ)す 
●第八章 パウル・エンゲルの涙 
●第九章 ベートーベンの世紀 
●第十章 歓喜の歌の物語 

内容説明

ベートーベン「交響曲第九番歓喜の歌」が日本で初めて演奏された地・板東(現・徳島県鳴門市)。そこでは、第一次世界大戦で俘虜となったドイツ兵と板東の人々との、知られざる心と心の深い交流があった。

著者等紹介

秋月達郎[アキズキタツロウ]
1959年5月、愛知県半田市に生まれる。早稲田大学を卒業後、東映に入社。本編映画のプロデューサーを経、作家に転進。現在、仕事のかたわら、町家と運河の研究に勤しみ、地域における町づくり支援をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンリケ

28
第一次世界大戦下、徳島の田舎に作られたドイツ人俘虜の収容所が舞台。地元の人達とドイツ人達との心温まる交流が優しく描かれていた。最初はギクシャクする両者だったが、そこは同じ人間。理解し合い、協力し合って優れたドイツの技術を浸透させて行く。随所に出てくる交響楽と合唱。言葉は通じなくても音楽で感動するのは万国共通。収容所に響き渡る歓喜の歌は中盤の素敵なクライマックスとなった。このお話は一方で戦争の愚かさも浮き彫りにする。国境や国家が絡むと殺し合いとなるのは何故なのか?それらを越えた友情に幾度も胸が熱くなった。2014/10/08

kosmos

3
第一次大戦中、俘虜となったドイツ兵たちと板東の人々の交流の物語。「戦争と音楽」をテーマにした小説や映画はたくさんあるし、ありきたりな展開かもしれないけど、心温まる話だった。音楽は言葉が必要ない分、素直に相手と交流できるのかな。「バルトの楽園」という映画の関連小説だそうなので、そちらもチェックしたい。2015/08/23

y_e_d

0
第一次大戦後のドイツ人俘虜を収容した板東俘虜収容所(現徳島県鳴門市)での、俘虜と地元住民との交流を描く。所長の松江中佐が「武士の情け」をもって接し、捕虜達の自主活動を認めたことから、ドイツ文化が地元に溶け込み、地元民と俘虜たちによるオーケストラが合奏されるまでの深い交流となる。収容所としてはこれは本当に特殊な例だと思うが、元々ドイツ人と日本人は気質が合うような気がする。思いやりのあふれた、イイ話でした。2017/12/13

もと

0
ずいぶん昔に映画を見た記憶がある。本を持っていたことも忘れていたが未読本から再発掘。2020/05/19

セラフ

0
戦時下こんな事もあったんだ。 嬉しくなりますね。

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