出版社内容情報
茨木真紀と天酒馨。千年前に悪名を轟かせた鬼の夫婦“茨木童子”と“酒呑童子”の記憶を持ち、浅草であやかしを守って暮らす。今世こそ幸せになるために。やがて前世の嘘を暴き、また恋をして、地獄をも越え――二人は再び、浅草で巡り会う。
異様な妖気に閉ざされた浅草。原因である宿敵ミクズを止めるため、真紀と馨は浅草の地下へ向かう。そして千年前から二人を見守る“安倍晴明”こと叶冬夜もまた、ミクズと対峙するのであった――。
宿命が集う地で、彼らの物語に幕が引かれようとしていた。
内容説明
茨木真紀と天酒馨。千年前に悪名を轟かせた鬼の夫婦“茨木童子”と“酒呑童子”の記憶を持ち、浅草であやかしを守って暮らす。今世こそ幸せになるために。やがて前世の嘘を暴き、また恋をして、地獄をも越え―二人は再び、浅草で巡り会う。異様な妖気に閉ざされた浅草。原因である宿敵ミクズを止めるため、真紀と馨は浅草の地下へ向かう。そして千年前から二人を見守る“安倍晴明”こと叶冬夜もまた、ミクズと対峙するのであった―。宿命が集う地で、彼らの物語に幕が引かれようとしていた。
著者等紹介
友麻碧[ユウマミドリ]
福岡県出身。小説『かくりよの宿飯』シリーズが大ヒットとなり、コミカライズ、TVアニメ化、舞台化など広く展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんけー
55
読了♪冒頭、陰陽師、阿倍野晴明を前世に持つ叶冬夜のモノローグからの鬼夫婦を儚むその想いが読む者の心に染み渡り...。事態は裏浅草と呼ばれる、酒呑童子が創った結界空間にまで及び?ヒロイン真紀はソコで目を覆いたくなる凄惨な現場を目の当たりににし、激怒する。真紀は結界の深部で大嶽丸と言うss級大妖怪と対峙し、こらしめるw一方の馨は吸血鬼たるドラキュラと対峙して。二人の顛末はもう読んでもらうしか(^_^)今回のメインは鵺たる由理彦と妹若葉のエピソード。兄を想う若葉のその心情に触れて、思わず落涙した。切ない→2022/10/30
よっち
39
異様な妖気に閉ざされた浅草の地下へ向かう真紀と馨。原因である宿敵ミクズを止めるため、浅草に平和を取り戻すため最強の鬼嫁夫婦が再び巡り会う第十弾。今世こそ幸せになるために。やがて前世の嘘を暴きまた恋をして、地獄をも越えて再び浅草で巡り会う二人。ミクズとの最終決戦に向かう中で伏線を回収していきながら、真紀や馨だけなく鵺や周囲のあやかしたちの様々な思いも語られて、千年前から二人を見守ってきた安倍晴明こと叶冬夜もまたミクズと対峙する展開に、物語としてクライマックスに向けていよいよ盛り上がってくるのを実感しました。2022/09/14
えりこんぐ
38
ミクズとの最終決戦が始まった。元陰陽師・安倍晴明である叶先生の意外な秘密。長ーい夫婦の絆がここにもあったなんて。泣けてくる😢【積読91】2022/11/21
ぽろん
33
以前の平和な時が嘘のよう。この決戦が終わっても、死んじゃったあやかし達は、戻らない。敵味方共に、心に辛い傷を持っている。分かり合える日は、来ないのだろうか。2022/12/03
よっしー
28
遂にミクズとの直接対決!! 地獄から戻ってきた馨と真紀の活躍もさることながら…今回は叶先生に全てを持っていかれたような気がします。ミクズを追い詰めるのは下巻でかな。早く続きを読まないとです。にしても…相変わらず手毬河童はしたたかですね。でも、だからこそ、閑話としてほっとさせて貰った気持ちがしました。2024/12/26