出版社内容情報
各界で活躍中の5人と勝負力について語る。
61年ぶりにプロ編入試験に合格した棋士・瀬川晶司。勝負力とは何かを、畑村洋太郎氏、梅沢由香里氏ら5人との対談で明らかにする。
将棋の世界では、奨励会に入って26歳までにプロになれなければ、永遠に門戸は閉ざされたままだった。瀬川氏は、その壁を破り、夢を絶たれた後10年近くを経て、見事に念願の夢を実現させた。本書は、人を夢に導く目に見えない力=勝負力とは何なのか、をテーマに、瀬川氏と各界で活躍する5人が熱く語り合った対談集。
▼構成・対談相手は以下の通り。(1)「逆境を乗り越える力」:バルセロナ五輪金メダリストで全日本柔道強化委員の古賀稔彦氏。(2)「プロへの思いを続けさせるもの」:『ヒカルの碁』の監修者で、囲碁界のアイドル棋士・梅沢由香里氏。(3)「ここ一番で勝つためのメンタルルール」:将棋アマ4段で、社会心理学が専門の岡本浩一氏。(4)「勝敗の科学 ツキを呼び込む戦略」:ギャンブル社会学が専門の谷岡一郎氏。(5)「失敗を成功につなげる生き方」:日本における「失敗学」研究の第一人者の畑村洋太郎氏。
▼夢をかなえる人に共通する強さの秘密が見えてくる本。
●対談(1) 逆境を乗り越える力 ――古賀稔彦
●対談(2) プロへの思いを続けさせるもの ――梅沢由香里
●対談(3) ここ一番で勝つためのメンタルルール ――岡本浩一
●対談(4) 勝敗の科学 ツキを呼び込む戦略 ――谷岡一郎
●対談(5) 失敗を成功につなげる生き方 ――畑村洋太郎
内容説明
61年ぶりのプロ棋士編入試験を突破した瀬川晶司氏。勝つための総合力=人間力とは何かを、5人との対談で明らかにする。
目次
対談1 逆境を乗り越える力(古賀稔彦)(年齢にこだわる必要はない;底辺の拡大がその世界を支える ほか)
対談2 プロへの思いを続けさせるもの(梅沢由香里)(離れたことでみえてくるもの;発想の転換でプレッシャーを克服 ほか)
対談3 ここ一番で勝つためのメンタルルール(岡本浩一)(将棋を変えた年齢制限のプレッシャー;アマチュアは指したい手が指せる ほか)
対談4 勝敗の科学ツキを呼び込む戦略(谷岡一郎)(星の偏りは確率のうち;プロは秒読みにもあわてない ほか)
対談5 失敗を成功につなげる生き方(畑村洋太郎)(奨励会の退会は失敗ではない;まわり道をするのはプラス ほか)
著者等紹介
瀬川晶司[セガワショウジ]
1970年3月23日、神奈川県横浜市で生まれる。1984年、中学校3年生のときに第5回中学生選抜将棋選手権で優勝。同年、安恵照剛七段門下で奨励会6級入会。1989年、奨励会初段に昇段。1992年、三段に昇段。第11回から18回まで三段リーグを務める。1996年、26歳の年齢制限のため奨励会を退会。1997年、神奈川大学第二法学部法律学科に入学。1999年、第53回全日本アマチュア名人戦優勝。2000年、第9期銀河戦でプロを相手に7連勝し、決勝トーナメントに進出。2001年、大学卒業後、NEC関連企業のワイイーシーソリューションズ入社。2002年、第19期全国アマチュア王将戦優勝。2003年、第12期銀河戦で3連勝し、決勝トーナメントに進出。2004年、第12期銀河戦決勝トーナメント1回戦でA級棋士の久保利明八段を破る。翌05年にかけ第13期銀河戦で6連勝、同棋戦3回目の決勝トーナメント進出を決める。2005年2月、プロ入りの嘆願書を日本将棋連盟に提出。5月、日本将棋連盟棋士総会で特例によるプロ編入試験の実施が決定。7月18日、プロ編入試験六番勝負開幕。11月6日、六番勝負第5局で高野秀行五段に勝ち、通算3勝2敗でプロ合格(フリークラス編入)が決まる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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