PHP新書<br> 誰がテレビをつまらなくしたのか

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PHP新書
誰がテレビをつまらなくしたのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569646268
  • NDC分類 699.21
  • Cコード C0230

出版社内容情報

テレビは愚者のメディアか、賢者の箱か?

「答えはCMの後で」は視聴者を愚弄している! それでも「公共性」を語れるのか? 元NHKプロデューサーが堕落したTVの再生を問う。

タレントを集めてバカ騒ぎ、「答えはCMの後で」の連発、どっちを向いても「韓流」……。このワンパターンは本当に視聴者の要望か? 薄っぺらな「笑い」や「感動」の押し売りは、もうウンザリ! 本書では、元NHKチーフプロデューサーが、テレビが抱える病理に鋭く斬り込む。

▼たしかに、お笑い番組も報道番組も盛況である。ハイビジョンもきれいだ。それでも視聴者の不満と不信が高まっているのはなぜか。なりふり構わず視聴率を追いかける制作者、制度に護られた既得権益への依存、公共性への認識不足などがその背景にある。この国の文化をファースト・フード化させたのは誰か。今こそテレビ文化に対する「慣れと諦め」を超えるべきではないのか。著者はその具体策として、番組審議会の透明化や市民によるメディア・リテラシー活動を紹介する。インターネットが浸透する昨今、果たしてテレビの復権はあるのか。メディアの使命を真摯に捉え直した好著である。

●序章 愚者の箱か、賢者のメディアか 
●第1章 「視聴者は神様」はウソだ 
●第2章 それでも「公共性」を語れるか 
●第3章 いまこそ「品性」を語れ 
●第4章 「感動」や「面白さ」を押し売りするな 
●第5章 どっちを向いても「韓流」? 
●第6章 テレビの「怖さ」とは何か 
●第7章 「驕り」を生む風土 
●第8章 「志」はどこに消えた? 
●第9章 もう「蜜月」の幻想(とき)は終わった――自立する視聴者(1) 
●テレビの「掌(てのひら)」で踊らないために――自立する視聴者(2) 
●第11章 何がテレビを変えるのか 
●第12章 あなたがテレビを見ているのか、テレビがあなたを見ているのか 
●終章 テレビは、もういらないのか

内容説明

タレントを集めてバカ騒ぎ、「答えはCMの後で」の連発、どっちを向いても「韓流」…。このワンパターンは本当に視聴者の要望か?薄っぺらな「笑い」や「感動」の押し売りは、もうウンザリ!元NHKチーフプロデューサーが、テレビが抱える病理に鋭く斬り込む。なりふり構わず政治を劇場化させたのは誰か。それでも公共性を語る傲慢さとは。不信と不満が募り、さらにはインターネットの進展から「テレビはもういらない」との声さえ聞こえてくる。果たして再生の道はあるのか。メディアの使命を真摯に捉え直す好著。

目次

愚者の箱か、賢者のメディアか
「視聴者は神様」はウソだ
それでも「公共性」を語れるか
いまこそ「品性」を語れ
「感動」や「面白さ」を押し売りするな
どっちを向いても「韓流」?
テレビの「怖さ」とは何か
「驕り」を生む風土
「志」はどこに消えた?
もう「蜜月」の幻想は終わった―自立する視聴者1
テレビの「掌」で踊らないために―自立する視聴者2
何がテレビを変えるのか
あなたがテレビを見ているのか、テレビがあなたを見ているのか
テレビは、もういらないのか

著者等紹介

立元幸治[タチモトコウジ]
1935年生まれ。九州大学卒業後、NHK入局。主に教養系番組の制作に携わり、チーフプロデューサー、部長、局長などを務める。NHK退職後、大学・短大で「メディア論」や「現代社会論」を担当し、九州産業大学などを経て、2001年東和大学教授を定年で退職。現在は東京工学院四年制大学コース・メディア文学科客員教授を務めつつ、執筆講演活動を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
老いの繰り言という言葉がある。老人が、言っても益のない愚痴をくどくどと繰り返して言うことという意らしいが、全編それで構成されたような本で読むのが非常に苦痛。全編昔のテレビは良かった、今のテレビがつまらないのは品格が失われたせいだ、的な意味でまとめられているが、私見によるとテレビがつまらなくなったのはお上品さを追求しはじめた事から始まると思う。独特の仄暗さが消えて明るいだけの番組ばかりになってるし。あと著者の言うテレビ番組はあくまで報道に限定されているので、そこで我々読者との齟齬が生まれているのかなあ。2021/10/29

kinkin

29
テレビの役割とは何か。考えさせられた本。テレビをつければ毎日一緒のタレントが身内、仲間うちの話や食べているか、温泉につかっているか。始終誰もが異様なテンションで騒いでいるだけの番組の多いこと。この本のなかに小林信彦氏と植木等氏の対談で「見る人が楽しんだ時代と、出演している人たちが自分で楽しんでいるいまの時代と、時代が全く違うと言うことをまじ一番感じますね(後略)」まさにその通りだと思った。2014/06/07

トダ―・オートマタ

6
本書はライブドア事件のあったころに書かれた本だが 今のテレビはおそらくこのころよりも劣化しているように思う。 ただ、最近ではフジテレビのデモが起きたりして テレビに対する不満を表しているような状況になってきていると思う。 2012/02/01

wei xian tiang

3
TV局OB著。内容自体は業界弁護的で価値のないものだが、185pの仏ブルターニュの事例だけは感動して鳥肌立った。1974年2月13日怒れる市民がテレビ塔を爆破。爾後一年間停波の結果が凄い。(1)児童の罹病率の顕著な低下(2)社交の復活と地域社会の再生(3)書籍販売の急増(4)「人生を発見した」「新しい世界」等の住民の声、QOLの向上 …これは凄い。素晴らしい。感動が止まらない。ブルターニュの先覚烈士に栄光あれ!2013/09/26

しめ

2
「フェイクニュース」という言葉が定着した昨今。ニュースだけに限った話ではなく、メディアが番組を作る際に「情報」は選択されている。今、自分にとって「テレビ」とはどんなものかについて考える契機になった。昔は「この番組は絶対に見る」と意気込んで(?)いたようなものがいくつかあったが、今は無くなってしまった。原因は自分自身の変化にあるのか、それともーー。

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