珠玉の日本語・辞世の句―コレクター北原が厳選した「言葉のチカラ」

電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

珠玉の日本語・辞世の句―コレクター北原が厳選した「言葉のチカラ」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569646251
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0012

出版社内容情報

言霊の力ある「辞世の句」を厳選して紹介。

有名コレクターである著者が、人を感動させる力を持つ「辞世の句」珠玉の名句集を編む。言霊のシャワーを浴びて魂に力をつける本。

昔の、よき日本人は、人生の最後に当たって歌を遺した。その人の生涯を、短い中に凝縮した珠玉の言葉……それが「辞世の句」である。ある時、浅野内匠頭の詠んだ、「風さそう 花よりも猶 我はまた 春の名残りを いかにとやせん」という人生の無念を刻み込んだような「辞世の句」に感動を覚えた著者は、そのコレクター魂を発揮し、“辞世の句コレクション”を成した。本書は、その中から最も感動的なものを厳選し、あふれる思いとともに紹介した一冊である。一つ一つの句や歌のすべてから、人間としての潔さ、熱い思い、美しい心がありありと伝わってくる。何となく生きている日常にあって、人生に大切なものを思い出させてくれる貴重な言葉たち。著者が重視する、「言葉のチカラ」がそこには確かにある。

●プロローグ――言葉が人を変える、人生が変わる 
●第1部 日本人の心を映す「辞世の句」 言霊が織りなした日本人好みのドラマ(浅野長矩、大石良雄、大高源五)/「武士道」にこめた渾身の魂(三島由紀夫、吉田松陰)/大和の地にはぐぐまれた美意識(在原業平、西行)/日本人の美学にかなう辞世……(伊達政宗、上杉謙信) 
●第2部 さらに口ずさみたい三十九人の「辞世の句」 戦国の世に生きて(太田道潅、三浦義同、三浦義意、鶴姫、陶晴賢、足利義輝、織田信長、別所長治、清水宗治、市、柴田勝家、石川五右衛門、千利休、豊臣秀吉、細川ガラシャ、平塚為広、大谷吉継、黒田如水、徳川家康)/文人、市井の人(乞食女、松尾芭蕉、貝原益軒、小林一茶、良寛、安藤広重)/幕末、維新の志士たち(高橋多一郎、佐野竹之助、内田万之助、田中河内介、吉村寅太郎、野崎主計、高杉晋作、坂本龍馬、中野竹子、西郷千恵子、沖田総司、土方歳三、太田垣蓮月、西郷隆盛) 
●第3部 人が変わった、人生も変わる

目次

第1部 日本人の心を映す「辞世の句」(言霊が織りなした日本人好みのドラマ;「武士道」にこめた渾身の魂;大和の地にはぐくまれた美意識 ほか)
第2部 さらに口ずさみたい三十九人の「辞世の句」(戦国の世に生きて;文人、市井の人;幕末、維新の志士たち)
第3部 人が変わった、人生も変わる(「知覧」から発する魂のつぶやき;蛍になって帰ってきた!?特攻隊員;女房、子どもまで、魂は一蓮托生… ほか)

著者等紹介

北原照久[キタハラテルヒサ]
1948年東京生まれ。ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として世界的に知られている。1986年4月、横浜山手に「ブリキのおもちゃ博物館」を開館。平成14年11月より3年間、フロリダディズニーワールドにて「Tin Toy Stories Made in Japan」のイベントを開催中。現在、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」に鑑定士としてレギュラー出演。また、CM、各地での講演会、トークショー等でも活躍中。株式会社トーイズ代表取締役。株式会社トイズプランニング代表取締役。横浜ブリキのおもちゃ博物館館長。横浜マリンタワー機械じかけのおもちゃ館館長。横浜氷川丸世界客船館館長。箱根湯本箱根おもちゃ博物館館長。静岡県清水市清水おもちゃ博物館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

navyblue

20
忠臣蔵では、浅野内匠頭が詠んだ辞世の句が全ての始まりであった、と何かで読んだことがあるが、死に向き合うとき、人はなにを思うのだろう。この本にはたくさんの辞世の句が集められており、どれも詠み人の人生を色濃く映し出し、心に訴えかけるものがある。31文字に込められた人々の想い、後生これを読むことで学べることがたくさんある。2018/06/13

ぷー

6
吉田松陰の、大和魂の辞世の句が心に残り、興味が出てきて読んだ本。沢山の人の、様々な生き様と死によって日本が作られてきたのだろうけれど、辞世の心情はいくつかの崇高な心情に集約されるのかも、と思った。人間の無力感、無常観、人生の短さ、人への想い、忠義、次世への希望、悔いなし、等々。知覧の特攻平和会館の記載もあるが、国のためにと散っていった若人の句は異色。心を揺さぶられ、心に何かを得られる場所。多くの人に知って訪れてほしい場所。今まで、形はどうあれ、懸命に日本を作ってきた人たちが沢山いることに気づく。2016/03/07

邑尾端子

5
父の書斎にあった本。在原業平から三島由紀夫まで、古今の歴史人物の辞世のうち特に筆者が感銘を受けたものを紹介する一冊。著名な辞世の句を集約し解説した専門書ではなく、あくまでこの筆者の好きな辞世とそれに対する感想を綴ったエッセイのような位置づけ。採用されている辞世は美しく心を打つ名作ばかりなので、読んでいると自分も辞世を読みたくなってくる。2017/01/18

やまちゃん0

3
死を覚悟した人間が発する言葉の力を感じることがてきる一冊。著者の解説があるからこそ理解できた。2017/05/23

√る~と

3
浅野内匠頭の詠んだ辞世の句が別のものだったら赤穂浪士の討ち入りは無かったのだろうな。現代人にも心が通じる辞世の句に読まれた魂の言葉。日本語の力って凄い。2017/03/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/668665
  • ご注意事項