• ポイントキャンペーン

国富消尽―対米隷従の果てに

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569644684
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0030

内容説明

時流に阿らず、毀誉を顧みず、信念を曲げず、「国富防衛」「対米自尊」の思想を最後まで説き続けた孤高の碩学・吉川元忠氏の遺作!『マネー敗戦』『拒否できない日本』に続く警世の書。

目次

第1章 着々と進む日本企業買収の環境整備―二〇〇五年M&A狂騒曲の教訓
第2章 外資によるM&Aの新時代―危機に立つ日本的経営
第3章 郵政民営化の真実―狙われる日本の個人金融資産
第4章 深く静かに進む米国の日本改造―司法・医療・教育まで米国化されるのか
第5章 アメリカの対日圧力を振り返る―アメリカ型システムの押しつけはこうして制度化した
第6章 二十一世紀の日米金融バトル―日本は「マネー敗戦」の構造から抜け出せるか
第7章 日本のポスト・グローバリズム戦略―アングロ・サクソン的価値観への対抗軸を求めて

著者等紹介

吉川元忠[キッカワモトタダ]
1934年、兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業後、日本興業銀行に入行。産業調査部副部長などを歴任後、コロンビア大学客員研究員を経て、神奈川大学経済学部教授(2005年3月に退官)。2005年10月、永眠

関岡英之[セキオカヒデユキ]
1961年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、東京銀行(現・東京三菱銀行)に入行。証券投資部、北京駐在員事務所、国際協力銀行出向などを経て、約14年間勤務の後に退職する。99年、早稲田大学大学院理工学研究科に入学。建築家・石山修武氏の研究室に所属し、2001年、同修士課程を修了。著書に、『なんじ自身のために泣け』(河出書房新社、第七回蓮如賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Honey

8
この2005年の対談後、発行前に吉川氏は逝去され、昨年末に関岡氏も…残念。それはさておき。 とても重要な、ここ半世紀ほどの日本経済の流れの背景にある事情が、私のような素人でも、大変良く解る。華々しかった日本経済の発展に脅威を感じた米国の深謀遠慮。恐るべし!チャイナ100年マラソンより怖い。というか、もうすっかり経済植民地状態の日本。自覚のない日本。さて、ここからどう脱出できるのか。素人にはf^^;大変な名著と思われます。 2005年から、2020年に至るまとめ本、あったら是非読みたい!!2020/05/21

makio37

6
初版発行は2006年。今をより理解するために、少し昔に何があったのかを復習したかった。「消費者の利益の為」という理由で商法および司法・会計制度が米国式に改められ、消費者であると同時に経営者や勤労人でもある国民から富が奪われ、国民性まで変質してきた構造がよく分かる。自分たちのカネで自分たちが買われる「新帝国循環」は今なお続く。救国の士たちが「族議員」として排除される様に当時の自分は喝采すら送っていなかったか。著者の一人吉川氏が命をすり減らしつつ鳴らした警鐘が今やっと届いた。2014/02/09

黒い鱏

2
この名著が絶版となっている理由が理解できない。 日米構造協議、年次改革要望書など、日本の構造改革が何を齎すか。日本人の富が米国に還流される仕組みや、海外勢力の為に市場を開放する日本の姿を知ることができる。 中古や図書館で探してでも読むべき、日本人の必読書だ。2015/11/05

コラッジョ

0
関岡氏の本なので。2016/05/24

tkm66

0
実際そうなったなあ2006/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/233574
  • ご注意事項