出版社内容情報
日本軍という組織の中に、ヒントはすべてある。
我々の眼前の様々な問題を解決するための鍵が、「日本軍の教訓」の中にある。戦後60年を期して世に問う、日下“日本軍論”の決定版!
これまで語られてきたのは、「あの戦争のときはこんなに悪いことをした」という話ばかりであった。しかし考えてみれば、日本軍とは、歴史上、日本人がつくりあげた最大の組織である。たとえば、日本陸軍は、平時には兵員数20万人の規模だったが、最終的には547万人にまで急膨張している。しかも戦争は、まさに「生き死に」の世界である。だからこそ日本軍の歴史を紐解けば、日本だからこそなしえた成功事例、日本だからこそ陥りやすかった失敗事例のそれぞれが、極限まで突きつめられた形で残されているのである。
▼組織論から、参謀論、リーダー論、戦略論まで、虚心坦懐にみていけば、日本軍の中には日本人が組織をつくり、アクション的に行動しようとしたときに参考にすべき教訓が山ほど隠されている。それを読み取れるかどうかが、これからの日本の成功と失敗とを分ける大きな違いになるだろう。
▼いま改めて検証する、必読の「日本軍」の教訓である。
●第1章 組織と「建制」――「戦う組織」の光と影
●第2章 「参謀本部」という問題――ラインとスタッフ
●第3章 「将帥=トップマネジメント」の条件――名将・凡将・愚将をわけるもの
●第4章 「対照の器」を検証する――政略・戦略・戦術の設計学
●第5章 いま「日本軍」を読み直す理由――「新しい日本」に目覚めるために
内容説明
日本人が自ら作り上げた最大の組織「日本軍」。組織論から参謀論、リーダー論まで、成功・失敗をわけるヒントはすべてここにある。
目次
第1章 組織と「建制」―「戦う組織」の光と影(建制なき軍隊は「烏合の衆」;郷土連隊と「戦陣訓」がもたらしたもの ほか)
第2章 「参謀本部」という問題―ラインとスタッフ(「エリート参謀」の功罪;ペーパーの上で行われた戦争 ほか)
第3章 「将帥=トップマネジメント」の条件―名将・凡将・愚将をわけるもの(陸大・海大の教育の失敗;指揮官たちはまともに戦争を指導していたか ほか)
第4章 「大将の器」を検証する―政略・戦略・戦術の設計学(山本五十六は名将だったか;戦略・戦術は十分だったか ほか)
第5章 いま「日本軍」を読み直す理由―「新しい日本」に目覚めるために(日本軍の「戦訓」に何を学ぶか;「外交不手際時代」の国づくりを模索せよ ほか)
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
昭和5年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。同行取締役を経て、東京財団会長、(社)ソフト化経済センター理事、三谷産業非常勤監査役。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲイターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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