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峠越え

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569643236
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

江戸深川を舞台に粋な男女が挑む人生の峠越え。

女衒の新三郎と壷振りおりゅうが命を賭けた大イベント「江島神社裸弁天出開帳」の首尾やいかに。江戸の本所深川から始まる傑作時代小説。

時代小説で泣かせる作家・山本一力の新境地。魅かれあう男と女が、人生仕切りなおしをかけ、苦難を乗り越えていく物語。主人公は、女衒の新三郎と壺振りおりゅう。

▼江戸深川の裏店に住む新三郎は、仕事で不始末をしでかし旅に出る。旅先でおりゅうと出逢ったことが、新三郎の人生を大きく変えることに……。二人で新しい人生を始めるため、おりゅうが考えたのは、江島神社の裸弁天を江戸へ持ってきて公開する「出開帳」だった。成功すれば何千両もの拝観料が手に入り、堅気に戻ることもできる。乾坤一擲の大勝負の首尾やいかに。次々と襲う難問に対し、新三郎の器量が問われ、おりゅうの知恵が窮地を救う。

▼苦労を重ねるうち、肚の据わったいい男になっていく新三郎。二人が新たなる旅に出る物語後半には、「様子のいい大人」が続々登場。道中でのハプニングに一喜一憂しながら、気がつくと二人と共に人生の峠越えをしている気分になる。共感と感動の傑作時代小説。

内容説明

江戸の深川からはじまる旅のゆくてに…。新三郎とおりゅうが、命がけで乗り越える「人生の峠」。心に屈託を抱えたもの同士、魅かれあった男女が、新しい人生をはじめるために考え出し、勝負をかけた「江島神社裸弁天出開帳」の首尾やいかに…。「様子のいい大人」が続々登場。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
昭和23年(1948)、高知県生まれ。都立世田谷工業高等学校卒業。旅行代理店、広告制作会社などの勤務を経て、平成9年(1997)、「蒼龍」で第七七回オール読物新人賞を受賞。平成14年(2002)、『あかね空』で第一二六回直木賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

27
女衒の仕事から足を洗うまでは面白かったです。 その後の久能山参りは、正直興味が持てませんでした。 多分著者の美学なんでしょう。 博打場の様子を粋だとか、カッコイイとは思えず、心づけをばら撒く様子にも共感出来ず。 こういったところが多いところだけは、どうも相性悪し。2015/02/21

藤枝梅安

4
◆山本作品に新しいヒーローとヒロインが登場した。  今度の二人は、二人とも「堅気」ではない。  新三郎は女衒だったが、その仕事から足を洗うため女衒の元締・土岐蔵とひとつの約束をし、  それを果たしたら足を洗えることとなる。 ◆意を決して江ノ島に女郎探しに出かけた新三郎は、土地の賭場で女壷振り・おりょうと出会う。  心を通わせた二人は江戸に戻り、江ノ島弁天の出開帳を企て、見事成功させる。2009/07/29

Keiko

3
男も女も相方次第、それにしてもおりょうさんはいい女でした。最後に出てくる子犬も元気を全体にまき散らしていて読んでいて楽しかったです。2014/09/18

K.I

2
会社の方に勧めて頂き、「直木賞」をとった山本一力さんの本を初めて読みました。江戸時代の義理と人情と感動が随所に読み取れる、小気味良い小説です。作中では、主人公と相方が、自分たちに降りかかる数々の難儀な問題と向き合っていき、それをなんとか二人で力を合わせ乗り越えていく。その過程で多くの事を学び、人間的にも成長していく。とても面白いです。江戸時代の人たちは凄いなと正直思います。特に賭け事の場面での迫力あるシーンには思わず息を呑みます。2012/02/13

たかぴ

1
この人の文体も好みです。時代物の範疇では山本周五郎と藤沢周平の書く文章のベースが人生の辛さや厳しさかなと思うのに対し、山本一力の作品の基本は「陽」な気がします。 本作品も山本一力得意のパターンかと思いますが題材の巧みさもあり、なかなか面白く一気に読みました。2017/12/11

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