出版社内容情報
現実的かつ戦略的な憲法改正論を世に問う!
機能不全を起こしている憲法のどこを見直すべきか。21世紀にふさわしい日本国憲法の青写真を大胆に提示する。
国際的にも国内的にも行き詰った日本の戦後政治体制を打破し、新しい国家目標を掲げるためには憲法改正以外に道はないとする著者が、戦後憲法の限界をつぶさに検証したうえで、21世紀にふさわしい憲法を大胆に提示したのが本書である。主な特徴は次のとおり。
▼天皇については「日本国は国民統合の象徴である天皇を元首とする民主主義国家である」と明記したうえで、女性天皇も認める。
▼新たに安全保障の章を設け、自衛軍の保持を明記し、国連決議に基づく多国籍軍への自衛軍の参加を認める。
▼基礎自治体としての「市」と、広域自治体としての「圏」を置き、補完性の原理に立脚した地域主権を進める。具体的には、「市」は課税と徴税に関する自主権を要するほか、税制や教育などに関する部分的な立法権も与えられる。
▼国会は一院制とし、通年会期とする。
▼行政権については内閣総理大臣に属するとし、首相の権限強化を図る。
内容説明
憲法改正待ったなし!憲法九条はどうすべきか?国民の権利と義務とは何か?天皇の地位はどうあるべきか?戦後憲法の限界をつぶさに検証したうえで新しい時代にふさわしい憲法を大胆に提示。
目次
序章 新憲法案前文
第1章 「総則」および「天皇」について
第2章 国民の権利と義務について
第3章 国際協調主義の再定義
第4章 地域主権の確立
第5章 統治機構の再編成
終章 憲法改正手続きの緩和
著者等紹介
鳩山由紀夫[ハトヤマユキオ]
昭和22年(1947年)2月11日、東京都生まれ。祖父鳩山一郎(元首相)、父鳩山威一郎(元外務大臣)、弟鳩山邦夫(衆議院議員)と、政治家一家に育つ。東京大学工学部卒業、スタンフォード大学博士課程修了。専修大学助教授として学者の道を歩んでいたが、昭和61年の総選挙において、旧北海道4区(現9区)から出馬して当選。平成5年、自民党を離党して新党さきがけ結党に参加。細川内閣で官房副長官を務める。平成8年、民主党を結党。菅直人とともに代表に就任。平成10年、民主党、民政党、新党友愛、民主改革連合の4党により(新)民主党が結党され、幹事長代理に就任。平成11年、民主党代表に就任
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