出版社内容情報
僧侶とヤンキー先生の異色対談。さまざまな人々の苦悩と全身全霊で向かい合う二人が、自らの体験とともに教育そして人生を熱く語る。
大人は子どもたちの未来に何ができるのか。親が子を殺し、子が親を殺す。まさに無茶苦茶の国となった現代の日本。大正期から激動の「日本」を見つづけてきた小説家にして僧侶である、瀬戸内寂聴さんと、教育の荒廃が進む昭和期の後半に、不良少年として生き、北海道の北星学園余市高校の女性教師・安達先生との出逢いから、人間改造のきっかけをつかんで自らの夢を実現してきた、ヤンキー先生こと義家先生。まったく違う時代に生まれ育った二人が、それぞれの人生で培った人生・教育への想いを語り合う。対談が進行するにつれ、二人の意見は、不思議なほどにシンクロしていく。目に見えないものを大切にしなさいと常々説く寂聴さんと、希望がないといわれる時代に、それは出世・カネ・名誉など、今の資本主義社会がつくりだした「偶像」に心が縛られているからで、どんな人にも希望はあるんだと熱く語る義家先生。二人が放つ「熱」が、苦悩する人々の心を温める。
●序章 ヤンキー先生、寂聴さんと教育を語る
●第1章 親と教師と子どもの関係
●第2章 「生」と「死」をどう伝えるか
●第3章 私は不良が好き
●第4章 不良少年が立ち直れた理由
●第5章 大人たちは子どもに何ができるのか
●終章 未来は子どもたちのために
内容説明
大人は子どもたちの未来に何ができるのか。さまざまな人々の苦悩と全身全霊で向かい合う二人が自らの体験とともに教育そして人生を熱く語る。
目次
序章 ヤンキー先生、寂聴さんと教育を語る
第1章 親と教師と子どもの関係
第2章 「生」と「死」をどう伝えるか
第3章 私は不良が好き
第4章 不良少年が立ち直れた理由
第5章 大人たちは子どもに何ができるのか
終章 未来は子どもたちのために
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。1957年、第3回新潮社同人雑誌賞を受賞。1961年、『田村俊子』で第1回田村俊子賞を受賞。1963年、『夏の終り』で第2回女流文学賞を受賞。1973年、中尊寺で得度受戒。法名・寂聴となる。1974年、京都・嵯峨野に寂庵を結ぶ。1987年より岩手県天台寺住職。1992年、『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞を受賞。1996年、『白道』で第46回芸術選奨文部大臣賞を受賞。1997年、文化功労者に選ばれる。2001年、『場所』で第43回野間文芸賞を受賞
義家弘介[ヨシイエヒロユキ]
1971年、長野県生まれ。中学生の頃より「不良」と呼ばれるようになり、1987年、進学した高校から退学処分を受ける。同時に家からも絶縁され、児童相談所を経由し、里親に引き取られる。北星学園余市高等学校の全国からの中退者本格受け入れの初年度となる1988年、傷心の思いを引きずりながら同校の門を叩く。1990年、明治学院大学法学部法律学科入学。卒業後は大手進学塾に就職。1999年、母校、北星学園余市高等学校に社会科教師として赴任、2005年3月、退職することとなった
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