出版社内容情報
伝説の料理人が「家庭の味・東京の味」を語る。
政財界の大物から芸能人まで、大勢の客に愛される赤坂の小さな料理屋「津やま」。その主人が家庭の味、東京の味への想いを語る。
小泉純一郎、渡辺淳一、谷村新司、志村けん……。数々の著名人を虜にする赤坂の名店「津やま」。そのおもてなしのルーツは「家庭料理」と「東京の味」である。
▼本書は、店の主人・鈴木正夫氏が自らが修業した昭和30年代の銀座の思い出を交えつつ、家庭料理、そして東京の味についての想いを語るもの。
▼鈴木氏は言う。「料理屋の料理ではなく家庭料理こそが一番大切です」。おいしい家庭料理があってこその日本料理、それが氏の持論である。
▼そしてもう一つ、鈴木氏が大切にしているのが東京の味。「東京の素材に誇りを持ち、京都の料理に負けないものを作る、それが私の夢です」と。
▼料理、食卓、銀座の町と厨房の仲間、魅力的な客人たち……。そしてそれらを優しく包みこむ人情。ノンフィクションの第一人者、野地秩嘉氏の聞き書きによる、小さな料理屋の大きな「おもてなし」の物語。
▼なぜ「津やま」が多くの人に愛されるのか、それがよくわかる一冊。
目次
親としてできること―娘に贈る家庭の味
東京の味覚
食卓の心、もてなしの心
小泉さんからの手紙
力道山の空手チョップ
クリームコロッケの教訓
おふくろの里芋煮
銀座の師走と子供たち
やめたお供え
右手に箸、左手に雑巾〔ほか〕
著者等紹介
野地秩嘉[ノジツネヨシ]
昭和32年東京都世田谷区生まれ。早稲田大学商学部卒。ギャラリー・プロデューサーを経て、ノンフィクション作家に。『文芸春秋』『小説新潮』など、様々な雑誌に食や美術、海外文化の評論、及び人物ルポタージュを執筆している
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ぶんこ