出版社内容情報
日本が屈した無条件降伏の真意と欺瞞に迫る。
「無条件降伏」とは何を意味していたのか。第二次大戦中の米国中枢部の思惑と、敵味方入り乱れての駆け引きを多彩なエピソードで綴る。
第二次世界大戦最中の1943年、カサブランカ会談において、アメリカ大統領ルーズベルトは日独伊に「無条件降伏」を突きつけた。いかなる妥協も許さないその要求は、連合国首脳をも驚かせ、枢軸国側は必死の抵抗を試みた。結果として戦争は長期化し、双方に多大な犠牲をもたらしたのだ――。
▼「個々の戦闘で相手側の部隊などに無条件降伏を迫る事例は、これまでの戦争にもあったが、一国に対してそれを公然と要求したのは、第二次世界大戦がはじめてである。しかもそれによって、相手国を根本的に変革しようというのであるから、歴史上未曾有の出来事と言わねばならないだろう」
▼なぜアメリカは無条件降伏に固執したのか? 前代未聞の過酷な要求は、どのような契機で生まれ、従来の戦争観をいかに変えたのか? 戦争に対するアメリカの潜在意識をあらためて問いなおす意欲作。
●第1章 発端、それはカサブランカ会談
●第2章 苦肉の目眩まし作戦―ダルラン取引と無条件降伏
●第3章 スターリングラードの悲劇―逃げ場のない戦争へ
●第4章 ヒトラー暗殺計画とドイツ抵抗運動
●第5章 対独強攻策・モーゲンソー計画の波紋
●第6章 激戦の背後に潜む無条件降伏要求
●第7章 アイゼンハワーをねらった男
●第8章 もし無条件降伏要求がなかったら
内容説明
第二次世界大戦最中の一九四三年、カサブランカ会談において、アメリカ大統領ルーズベルトは日独伊に「無条件降伏」を突きつけた。いかなる妥協も許さないその要求は、連合国首脳をも驚かせ、枢軸国側は必死の抵抗を試みた。結果として戦争は長期化し、双方に多大な犠牲をもたらした。なぜアメリカは無条件降伏に固執したのか?前代未聞の過酷な要求は、どのような契機で生まれ、従来の戦争観をいかに変えたのか?戦争に対するアメリカの潜在意識をあらためて問いなおす意欲作。
目次
第1章 発端、それはカサブランカ会談
第2章 苦肉の目眩まし作戦―ダルラン取引と無条件降伏
第3章 スターリングラードの悲劇―逃げ場のない戦争へ
第4章 ヒトラー暗殺計画とドイツ抵抗運動
第5章 対独強硬策・モーゲンソー計画の波紋
第6章 激戦の背後に潜む無条件降伏要求
第7章 アイゼンハワーをねらった男
第8章 もし無条件降伏要求がなかったら
著者等紹介
吉田一彦[ヨシダカズヒコ]
1936年、神戸市生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪大学大学院修了。神戸大学国際文化学部教授を経て、同大学名誉教授。北星学園大学文学部教授。ミシガン州立大学、オレゴン大学留学。専攻は情報論。特に第二次世界大戦を含めて、それ以降の情報戦略に関心が深い
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