出版社内容情報
スクールウォーズの山口良治が教える教育論。
スクールウォーズの山口良治が、不良の巣窟のラグビー部を体当たりで指導、全国優勝に導いた! その経験から教える究極の子育て論。
「ドキドキしていたころの自分に帰れ」――小さかったころは、毎日が感動の連続ではなかったか。みんながその感動を忘れてしまったことに、いまの社会の根本的な問題がある。忘れてしまったことで、自分さえよければいい、人のことを考えられない、そしてそのことに責任を問われないプアーな社会をつくりだしてしまったのだ。
▼おとなは感動できない子どもを世に送り出してはいけない。活字だけで子どもを変えることはできない。子どもを変えるのは、体験させること、感動させることである。
▼ドラマ「スクール・ウォーズ」のモデルとなった山口良治自らの教師生活の体験を基にした、感動の教育論。
▼子どもは一人ひとりちがうものだが、ひとつだけ確かなことがある。感動は、どんな子どもをも突き動かすことができるという点だ。感動できる機会を子どもにたくさん用意してあげるのが、親の仕事。親のみならず、すべての人に贈る指導哲学と実践バイブル。
[1]子どもは変わっていない、変わったのはおとなだ
[2]思いの分しか伝わらないのであれば、思いに時間をかけろ
[3]スクールウォーズの日々―いかに目標を与え、導いたか
[4]「今はつらくても、強く思い描けば実現する」ことを教えよ
内容説明
112対0の敗戦からラグビー高校日本一へいかに目標を与え、導いたか?親、教師、リーダーすべての人に贈るその指導哲学と実践バイブル。
目次
1 子どもは変わっていない、変わったのはおとなだ(変わったのは、子どもではなく親や教師たちだ;子どもたちのシグナルがわからないのは、愛が足りないからだ ほか)
2 思いの分しか伝わらないのであれば、思いに時間をかけろ(親になった自分、教師になりたての自分を思い出せ;子どもの熱烈なファンであれ ほか)
3 スクールウォーズの日々―いかに目標を与え、導いたか(一度は逃げ出そうとした教師への道;「日本代表がなんぼのもんじゃ」―冷たい歓迎からの出発 ほか)
4 「今はつらくても、強く思い描けば実現する」ことを教えよ(素直だった子どものころに一緒に戻る;夢や目標を与え、イメージを語りつづけること ほか)
著者等紹介
山口良治[ヤマグチヨシハル]
伏見工業高校ラグビー部総監督。1943年、福井県生まれ。日本体育大学卒。若狭農林高でラグビーを始め、日本大学に進学。後に日体大へ編入。現役時代は闘志のフランカー、名キッカーで鳴らし、67年、日本代表チーム入り。大学卒業後、岐阜県立長良高校・岐阜工業高校教諭、京都市教育委員会勤務、74年、京都市立伏見工業高校教諭などを経て、98年、京都市文化市民局スポーツ振興室部長、京都市スポーツ政策監などを歴任。2003年、定年退職。現在、京都市スポーツ政策顧問・京都アクアリーナ館長。この間、75年から伏見工ラグビー部監督、98年、総監督に就任。81年、全国大会で初優勝。全国的には無名だった同部を育てあげ、テレビドラマ『スクール・ウォーズ』のモデルにもなった。教え子にはラグビー日本代表監督を務めた平尾誠二や元日本代表の大八木淳史らがいる。01年には8年ぶりに高校ラグビー日本一に。史上10校目となる3度目の日本一を果たす
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