出版社内容情報
命をかけて友のために戦う戦車達。感動の絵本。
昔、この国に戦争があった時、大切な友達を守るために、命をかけて戦った者がいる……、少年兵と小さい戦車をめぐる感動の絵本!
こんな感動、ほかにない! やさしさと勇気が心にこみあげてくる絵本。
▼むかし、この国に戦争があったころ、たいせつな仲間、 きょうだいたちを守るために命をかけた戦車がいた……。この素敵な絵本を描いた著者は、警視庁に18年間勤務し、おまわりさんや刑事さんとして町を守っていたという異色の人。子どもたちや、子どもの心を持った大人たちにどうしても読んでもらいたくて、絵本作家になりました。
▼ぜひ、この本のページを一度開いてみてください。きっとあなたの心に何かが、生まれてくるはずです。
内容説明
九番目の戦車だから、名前はタンクロウ。戦車兄弟の末っ子だ。むかし、この国に戦争があったころ、たいせつな仲間、きょうだいたちを守るために命をかけた戦車がいた…。やさしさと勇気が、心にこみあげてくる絵本。
著者等紹介
ときたひろし[トキタヒロシ]
宮城県出身。高校卒業後、警視庁に18年間勤務。都心繁華街の駅前交番、機動隊、刑事等を経験するが、平成15年末、警視庁を退職、その後、絵本作家に転身。現在は東京都西多摩郡に居住、絵本制作のかたわら、近所の奥様やお年寄り相手に、お茶の間防犯コンサルタントをしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
43
戦車視点の絵本。南の島で戦っていた戦車が敵の中を突っ切って、日本に帰るための港に向かって行くはなし。戦車の絵は精密でかっこよく書かれている。▽戦争の話というよりマンガみたい。戦闘の中で死んだり負傷したりする兵士の生々しさを感じない。2019/07/28
Cinejazz
14
日本で九番目に生まれた戦車<タンクロウ>が、南の島の戦場に送られて、強大なアメリ軍と戦って敗れ、鉄屑となって置去りにされた・・・。日本がアメリカ合衆国と戦争をしていたことを知らない子どもたちに、この絵本をとおして平和の尊さを伝える、警視庁を退職して絵本作家を目指した作者の丹精こもったリアルな絵本。2022/08/06
更紗
4
戦争の是非を問わずに、戦車そのものに視点を当てた絵本なのですね。 戦車をとりまくドラマには、やはり残酷な歴史が見えてしまいます。 そういったところも含めて、戦車のカッコイイところも史事として残したい作者の意図なのだと思います。2013/02/12
カンジパパ
3
戦車のおもちゃを買ったついでに戦車本を借りてみた。戦車がどんなものかわかったかな。たたかうくるまなんだよ。2011/05/22
ビシャカナ
2
第二次世界大戦下の日本製の戦車を意思ある存在として描きつつも、撤退戦の描写で迫真。ガルパンなければ戦車に興味も沸かなかったが、こうして見るとそれぞれに個性があり、戦車に愛着を持つのもわかる。物語では日本に帰れたが、実際の日本に九五式軽戦車は存在しない。2021/11/08