PHP新書
抄訳・ギリシア神話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569637136
  • NDC分類 164.31
  • Cコード C0298

出版社内容情報

馴染みの薄い神話世界が27話の物語で読める。

日本人にはとっつきにくい遠くの神話世界が、著者独特の解釈に彩られた27話の物語で読める。ヨーロッパ文化の本質を知る入門の一冊。

聖書とともにヨーロッパ文化の根幹をなすギリシア神話。紀元前のはるか昔、ギリシアの地に誕生した神々の物語は、地中海の多くの島々に伝わりながら、多彩な神話群を形成するようになった。本書は、この壮大なギリシア神話のなかから、オリュンポス12神、亡き妻を追って冥界に下りるオルペウス、12の難業を克服したヘラクレスなど、27の物語を選りすぐった、血わき肉おどる小説仕立ての読み物。著者いわく、「ギリシアの神話は聖書の物語と違って、いかめしくない。陽気で喧嘩っ早く、才知にあふれたギリシア人にとって、ただひとりの男神だけがいて女神がひとりもいない情景というのは、魅力がなかった」。この人間味あふれるギリシア神話の世界を、すばらしい翻訳があますところなく伝える。著者のロバート・グレイヴズは神話研究の第一人者。「アラビアのロレンス」の伝記作者としても知られる。巻末に阿刀田高氏の解説エッセイがついている。

●第1章 オリュンポスの館 
●第2章 そのほかの神々 
●第3章 デメテルのさらわれた娘 
●第4章 ティタン神族 
●第5章 地下の世界、タルタロス 
●第6章 ヘルメスの誕生 
●第7章 オルペウス 
●第8章 デウカリオンの洪水 
●第9章 オリオン 
●第10章 アスクレピオス ほか

内容説明

聖書とともにヨーロッパ文化の根幹をなすギリシア神話。紀元前のはるか昔、ギリシアの地に誕生した神々の物語は、地中海の多くの島々に伝わりながら、多彩な神話群を形成するようになった。本書は、この壮大なギリシア神話から、オリュンポス12神、亡き妻を追って冥界に下りるオルペウス、12の難業を克服したヘラクレスなど、27の物語を選りすぐったもの。

目次

オリュンポスの館
そのほかの神々
デメテルのさらわれた娘
ティタン神族
地下の世界、タルタロス
ヘルメスの誕生
オルペウス
デウカリオンの洪水
オリオン
アスクレピオス〔ほか〕

著者等紹介

グレイヴズ,ロバート[グレイヴズ,ロバート][Graves,Robert]
1895~1985年。イギリス・ロンドン生まれ。詩人、作家。アイルランドの詩人を父に、歴史家ランケを母方にもつ。自伝『すべてのものへの別れ』(1929年)で戦後世界への幻滅を語り、強い衝撃を与える。以降、アメリカの詩人ローラ・ライディングとともに地中海のマヨルカ島で隔絶生活を送った。1961~1966年、オックスフォード大学詩学教授

椋田直子[ムクダナオコ]
1941年東京生まれ。東京大学文学部大学院修了。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アヴォカド

13
ギリシア神話の面白さは、人間臭さだよね。浮気したり、怒り狂ったり。そして、稲妻を投げつけるとか、やることがダイナミックなんだよ。ゼウス、結構やりたい放題。2021/06/07

taverna77

0
阿刀田高が解説を書いています。少しほめ過ぎな感もあるけれど、この薄さにギリシャ神話の醍醐味を圧縮するとこういう形にならざるを得ない気もします。神話をたどってギリシャの遺跡めぐり、島めぐりなど、いつかしてみたいものです。2017/08/18

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

0
「オリンポスの神々を信仰した最後のローマ皇帝が、紀元三六三年に、ペルシャとの戦いで殺されるやいなや、ゼウスは運命の三女神から、おまえの治世は終わった、と告げられた。神々はオリュンポスを去らねばならない。(…)しかし、エコーは残っている。水仙の花はいまでも、悲しげに首を垂れて、山の池に映る自分の姿をみつめている。なにより、夜空の星々は、キリスト教徒に新しい名前を与えられることなく残っている。いまも夜空を見上げれば、(…)そこには猛々しくこの世を治めた古代オリュンポスの神々の、数々の記念碑を見ることができる」2016/05/26

さつき

0
さらっと書かれ(過ぎ)ているので行間を想像しないとたまに良く分からなくなる。がギリシア神話の神様の生々しい人間臭さと支配者の身勝手さがあまり好きではないので読みやすかった。ただ昔読んだギリシア神話と微妙に齟齬があって稀にもにょる…。2014/11/16

ぴよぴよーーーーー

0
一つ一つの話は神話らしくて面白かったが、同じ章の間に別の話が突如現れる形式に慣れていない(特有?)ので相関関係や時系列を理解するのは難しかった。とにかくたくさんの神々や人間の名前が出てきて、読み終えてしまうと覚えているのはひとかけらである。(最終章のナルキッソスあたりは印象深いが)でもまぁ、大体こんな話だろうってのは分かったし、あっという間に読了してしまうほどだったので手に取って正解だったのだと思う。2013/11/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/208019
  • ご注意事項