出版社内容情報
人類の至宝をめぐって繰り広げられる争奪戦。
ゴッホ、クリムト、シーレ……神に選ばれし天才たちが遺した名画を巡り、ヒトラー、ゲーリングと帝国軍人・日置の戦いが始まった。
「日本の未来を担う若者たちのために西洋文化を持ち帰る」。昭和の造船王・松方幸次郎の描いた大いなる夢に人生を捧げた帝国軍人、日置。
▼愛する妻を失い、狂気のおもむくまま美術品の強奪に邁進するドイツ空軍元帥、ヘルマン・ゲーリング。
▼同盟国ドイツより最重要軍事機密を入手すべく奔走する情報将校、間比部澄夫。
▼そして、世界一壮大な美術館の建設を目論む「高貴なる狼」アドルフ・ヒトラー。
▼二十世紀初頭、激震する戦時下の欧州を舞台に、ゴッホ、クリムト、シーレら神に選ばれた芸術家が遺した名画をめぐって繰り広げられる、手に汗握る美術品争奪戦。
▼美に憑かれた者たちを待ち受けるのは、神か悪魔か? そして「人類の至宝」を最後に手に入れる者は誰なのか?
▼芸術と戦争という相容れないはずの二つのものが、皮肉なほどに絡まり合い、人々を翻弄していく。
▼美を求める人間の欲望と戦争の愚かさを壮大なスケールで描ききった感動巨編。
●プロローグ 椋の木の下で
●フォッカーの鞭
●睡蓮
●ジベルニーの庭
●オテル・ビロン
●逃避行
●コンドルは舞いおりた
●蜂巣館
●アルザスから来た女
●夜伽のジョセフィーヌ
●神秘の子羊 ほか
内容説明
ヒトラーとエゴン・シーレ、地獄への扉を開いた運命の出会い。激震する戦時下の欧州を舞台に、時代に翻弄されてゆく人間のドラマを壮大なスケールで描いた感動巨編。
著者等紹介
秋月達郎[アキズキタツロウ]
1959年5月、愛知県半田市に生まれる。早稲田大学を卒業後、東映に入社。本編映画のプロデューサーを経、作家に転進。現在、仕事のかたわら、町家と運河の研究に勤しみ、地域における町づくり支援をつづけている
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