天国の門〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 583p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569637082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人類の至宝をめぐって繰り広げられる争奪戦。

ゴッホ、クリムト、シーレ……神に選ばれし天才たちが遺した名画を巡り、ヒトラー、ゲーリングと帝国軍人・日置の戦いが始まった。

「日本の未来を担う若者たちのために西洋文化を持ち帰る」。昭和の造船王・松方幸次郎の描いた大いなる夢に人生を捧げた帝国軍人、日置。

▼愛する妻を失い、狂気のおもむくまま美術品の強奪に邁進するドイツ空軍元帥、ヘルマン・ゲーリング。

▼同盟国ドイツより最重要軍事機密を入手すべく奔走する情報将校、間比部澄夫。

▼そして、世界一壮大な美術館の建設を目論む「高貴なる狼」アドルフ・ヒトラー。

▼二十世紀初頭、激震する戦時下の欧州を舞台に、ゴッホ、クリムト、シーレら神に選ばれた芸術家が遺した名画をめぐって繰り広げられる、手に汗握る美術品争奪戦。

▼美に憑かれた者たちを待ち受けるのは、神か悪魔か? そして「人類の至宝」を最後に手に入れる者は誰なのか?

▼芸術と戦争という相容れないはずの二つのものが、皮肉なほどに絡まり合い、人々を翻弄していく。

▼美を求める人間の欲望と戦争の愚かさを壮大なスケールで描ききった感動巨編。

●プロローグ 椋の木の下で 
●フォッカーの鞭 
●睡蓮 
●ジベルニーの庭 
●オテル・ビロン 
●逃避行 
●コンドルは舞いおりた 
●蜂巣館  
●アルザスから来た女 
●夜伽のジョセフィーヌ 
●神秘の子羊 ほか

内容説明

ヒトラーとエゴン・シーレ、地獄への扉を開いた運命の出会い。激震する戦時下の欧州を舞台に、時代に翻弄されてゆく人間のドラマを壮大なスケールで描いた感動巨編。

著者等紹介

秋月達郎[アキズキタツロウ]
1959年5月、愛知県半田市に生まれる。早稲田大学を卒業後、東映に入社。本編映画のプロデューサーを経、作家に転進。現在、仕事のかたわら、町家と運河の研究に勤しみ、地域における町づくり支援をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もと

1
原田マハの「美しき愚か者のタブロー」とかぶる松方コレクションの話から、ウィーン分離派、ヒトラー、ゲーリングの出生の秘密まで話が及び、とても面白いのだが、いかんせん、分厚くて重い(物理的に)・・・寝転んで読めない・・・数日かけてやっと上巻読了。マーラーの娘の話は初めて知ったなあ。2020/05/11

Crystal.B

0
「美しき愚か者たちのタブロー」では、ラスト以外は脇役に徹していたかのような日置釭三郎のことが知りたくて読み始めました。が、辞書のような暑さでページは2段組み。ヒトラー出生の秘密はアドルフに告ぐと同じで驚きませんでしたが、ゲーリングもそうだったのね。キキやピアフも出て来るし、もう、これは大河ドラマ。たしかに絵画を蒐集するより、あの時代には保管するほうが大変だったはずと納得の上巻。日置が宿敵ゲーリングとどう渡り合ったのか下巻に続きます。2020/01/13

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