出版社内容情報
ブッダの生誕からその最後まで。ブッダとともに心の旅を続ける立松和平が、不安と不運に苛まれる現代人の心を新たな世界へといざなう。
ブッダの伝記は数多い。本書は人間としてのブッダに焦点をあて、ものがたりとして立松流にわかりやすく書かれたものである。白象が王妃の胎内にはいり、王子となって産みおとされたゴータマ・ブッダ。王としての資格を十分に備えていながら出家を決意するゴータマ・ブッダ。出家してからは、悪魔の群れの中で瞑想を続け、悪魔ナムチとの対話という修行ものりこえる。そして、ゴータマは、さとりをひらきブッダとなって、苦しみという人間ならではの現象を、十二因縁(無明・行・識・名識・六処・触・受・愛・取・有・生・老死)にわけ、誰にでも分かるようにして説いた。もちろん説法の道は険しく、最初の伝道には失敗もしている。しかし、時には奇跡や神通力を見せながらも、次第と弟子を増やして自らの使命を果たしたブッダは、最後にあたりまえの人間として死んでいくことを受けいれる。つねに不安に苛まれ死を受け容れられない現代人の生き方を本書は問い直す。
●第1章 ゴータマとして生まれたブッダ
●第2章 出家してからのゴータマ
●第3章 ゴータマはさとりを開きブッダとなった
●第4章 説法という大いなる道を歩きだしたブッダ
●第5章 あらゆる人に心理を説くブッダ
●第6章 社会の中で大きな存在となった仏教
●第7章 自分の認識を語りつづけるブッダ
●第8章 自分の死を予言したブッダ
●第9章 最後の旅へ出たブッダ
目次
第1章 ゴータマとして生まれたブッダ
第2章 出家してからのゴータマ
第3章 ゴータマはさとりを開きブッダとなった
第4章 説法という大いなる道を歩きだしたブッダ
第5章 あらゆる人に真理を説くブッダ
第6章 社会の中で大きな存在となった仏教
第7章 自分の認識を語りつづけるブッダ
第8章 自分の死を予言したブッダ
第9章 最後の旅へ出たブッダ
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
1947年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。宇都宮市役所に勤務の後、79年から文筆活動に専念。80年『遠雷』で野間文芸新人賞、97年『毒―風聞・田中正造』で毎日出版文化賞受賞。行動派作家として知られ、近年は自然環境保護問題にも積極的に取り組む。2002年3月歌舞伎座上演「道元の月」の台本を手がけ、第31回大谷竹次郎賞受賞
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