昭和史の授業

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569636405
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0030

出版社内容情報

昭和史をわかりやすい授業形式で解説。

昭和史という空間を理解するためには、流行の軍事的側面よりも、思想の流れを見ることがより重要である。入魂の書き下ろし。

「昭和」という言葉から、「戦争」という連想にいたる人は数多い。それほどに、日本人には、あの敗戦が骨身にしみている。それゆえか、「昭和史」と銘打って、お決まりのように戦争期の流れを綴り、連綿と軍部を批判し、「この愚をくりかえしてはならない!」などと絶叫して終わってしまう本が読者の共感を得やすいらしい。しかし、それでいいのか? そんなセンチメンタルな回顧ばかりして、冷静な時代分析をおざなりにする態度でよいわけがない! 本書は、その疑問にあえて答えるべく執筆された。曰く、 「昭和史とは日本の社会主義との闘争史である」という、新鮮な視点のもとに成り立つ、非常に知的な議論である。今こそ、「戦争と平和」という単純思考を超えて「昭和史」を考える時代が始まったのである。日本人の新たな知的成熟への出発点となる一冊である。

●第1章 第一次世界大戦の「戦後」から、昭和は始まる 
●第2章 昭和の始まりに日本人はどんなことを考えていたか 
●第3章 昭和天皇をめぐる時代背景 
●第4章 軍縮と恐慌を経て、満州へ 
●第5章 行きづまり打開のための新体制づくりから、対米戦争へ 
●第6章 間奏曲 
●第7章 第二次大戦・敗戦による「戦後」問題の推移 
●第8章 経済成長路線とその「結果」 
●第9章 日本の「繁栄」と共産ロシアの「崩壊」 
●第10章 昭和天皇の崩御

内容説明

日米開戦は、なぜ必然であったのか?敗戦後の経済国家としての復興は、なぜ達成されたのか?それを考えるに欠かせない、「社会主義」という問題と重ね合わせながら、本当に納得がゆく議論に読者をいざなう、著者渾身の書き下ろし。

目次

第1章 第一次世界大戦の「戦後」から、昭和は始まる
第2章 昭和の始まりに日本人はどんなことを考えていたか
第3章 昭和天皇をめぐる時代背景
第4章 軍縮と恐慌を経て、満州へ
第5章 行きづまり打開のための新体制づくりから、対米戦争へ
第6章 間奏曲
第7章 第二次大戦・敗戦による「戦後」問題の推移
第8章 経済成長路線とその「結果」
第9章 日本の「繁栄」と共産ロシアの「崩壊」
第10章 昭和天皇の崩御

著者等紹介

鷲田小弥太[ワシダコヤタ]
1942年札幌市生まれ。大阪大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程修了。三重短期大学教授を経て、現在、札幌大学教授。専攻は、哲学、倫理学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Riopapa

3
昭和という時代は、あまりにも多くのことが起こったので、通観することが難しいが、社会主義という視点から見たのは、斬新であった。2013/03/11

シュラフ

1
昭和という時代を考えるうえでもっとも大きな問題は、勝てないと分かりながらも臨んだ日米開戦であろう。"戦前の日本は軍国主義"だったので日米開戦に至ったというだけではどうも釈然としない。この点、鷲田先生によれば、社会主義との切迫した緊張関係でとらえねば昭和史の理解はできないと指摘する。近衛内閣の本質を国家社会主義ととらえることで日ソ中立、日独伊三国同盟、日米開戦が必然であったことを理解できるという。戦前日本に社会主義の影響を大きく受けた内閣があったという認識はあまりなかったので、目から鱗の思い。    2013/01/30

koukou

1
あまりうまい文章とはいえない。しかし、日米開戦の本当の戦犯は東條ではなく、その前の政権である近衛文麿首相であるとか、社会主義、共産主義を徹底的に排除する姿勢に、非常に驚くとともに、新鮮さを感じた。2009/11/12

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