夫婦をゆがめる「間取り」―あなたの家に「家族の営み」はありますか?

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569635897
  • NDC分類 527.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

その間取りが、夫婦関係をゆがませる。

夫婦をゆがめる家、問題の温床は間取りにあった。夫婦を離婚から、子供を犯罪から、老人を孤独から守る家づくりの知恵を紹介する。

離婚率の増加、中高年の離婚、夫婦別寝室……、いま日本の夫婦は崩壊の危機に瀕しています。夫婦崩壊の原因としては、様々なものが考えられますが、建築家の横山彰人氏は、「間取りが夫婦間のコミュニケーションを阻む要因になっている」と警鐘を鳴らします。

▼「人は環境の動物」と言われ、環境から大きな影響を受けます。であるならば、コミュニケーションを阻害する間取りは、夫婦の関係性にも悪い影響を与えているはずです。逆に言うと、間取りを改善することができれば、夫婦崩壊をくい止めることができるのです。

▼本書では、夫婦再生の処方箋として、まず「子ども優先」の間取りを改め、「夫婦中心」の間取りへ転換することを提案します。そして、夫婦のコミュニケーションが自然と育まれる住まいを考えていきます。また、夫婦だけでなく、子供を犯罪から守る間取り、老人を孤独から守る間取りなど、「家族が育まれる家づくり」の知恵も紹介します。

●第1章 夫婦をゆがめる間取り 
●第2章 子どもをゆがめる間取り 
●第3章 老人をゆがめる間取り 
●第4章 家族をゆがめる間取り 
●第5章 ストレスで蝕まれる住まい

内容説明

なぜ家族は壊れたのか?問題の温床は「間取り」にあった。

目次

第1章 夫婦をゆがめる間取り(間取りで夫婦が壊れる;「子ども優先」から「夫婦優先」の間取りへ ほか)
第2章 子どもをゆがめる間取り(少年犯罪に見る間取りのゆがみ;事件を生んだ子ども部屋に共通している構造 ほか)
第3章 老人をゆがめる間取り(医住同源;老人に襲いかかる家庭内事故 ほか)
第4章 家族をゆがめる間取り(住まいが家族をつくる;あなたの家に「団らん」はありますか? ほか)
第5章 ストレスで蝕まれる住まい(住まいと職場の距離から生まれるストレス;高層階の住まいが子どもに与える影響 ほか)

著者等紹介

横山彰人[ヨコヤマアキト]
建築家。1949年山形県生まれ。日本大学理工学部建築学科卒。小崎嘉昭建築設計事務所を経て、一級建築士事務所横山彰人建築設計事務所を主宰。住宅建築、集合住宅を中心に、新築からリフォームまで、豊富なアイディアをもって住まいづくりを実践している。新聞、雑誌への寄稿や講演活動も行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

3
子供部屋を優先しすぎることの弊害、みんなのパブリックスペースとしての機能を発揮していないリビング、それぞれがくつろぐ場所が異なる問題などを指摘している。もう少し間取り図があるともっと楽しめたのではないかと思う。2014/12/11

よーこちん

1
図書館借本。建築の設計をしていますがわたしの言いたいことがたくさん書いてある。この本15年も前に出版されているのに住まいに関しての考え方はさほど変わってないのかとがっかりします。わたしの実家はまさにこの子ども中心の間取りで、開発されたニュータウンで近隣とあまり関わることなく暮らし、機能不全家族で、弟はいまだに引きこもりです。ほんとうに住まいはもっと見直されるべきだし夫婦が長年暮らすことを前提として試行錯誤するべきだし家を建てる前に読むべき本として配って歩きたい。もっと広く読まれてほしい本。2019/06/14

猿田彦

1
部屋の位置などの間取りが、家族の在り方にどのように影響するかを建築家の立場から述べた本。夫婦、子ども、老人の部屋の在り方を中心に述べている。実際にあった事件で子ども部屋が児童監禁の場所になった家について具体的に書くことによってその家の問題点を浮かび上がらせている。単に間取りの問題と片付けずに、その間取りにせざるを得なかった家族関係や間取りによって家族がどのように変貌していったのか相互関係をきちんと説明してあるので、これから家を建てたい人にはぜひお薦めしたい。 2017/04/08

あやしかだね

0
建築家の筆者の意見はよくわかる。 ・子供の部屋を充実させるより、夫婦の寝室を充実させるべき。 ・生活動線の中心にリビングを据え、家族の動向が自然にわかる間取りがおすすめ。など。  ただ、夫婦の寝室が別室で夫婦が壊れる、少年犯罪を生む部屋は密室状態、高層階のマンションが子供に悪影響を与える、などの個別事例は、こじつけにしか聞こえず、説得力に欠けると感じた。  コミュニケーション不足になる主な原因は、長時間労働や夫婦共働き、核家族化、といったものだと思うし、いくら家が良くても、ダメな家族はダメだと思うなあ。2019/07/01

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