内容説明
相対性理論に並ぶ現代物理学のもう一つの柱。ミクロの世界を支配する常識外れの理論。ナノテクノロジーを生み出す理論。パラレルワールドを認める理論。
目次
第1章 量子論の不思議な世界
第2章 世紀末に誕生した量子
第3章 前期量子論の登場
第4章 量子論の完成
第5章 量子論の本質を探る
第6章 量子論への反論
第7章 多世界解釈の魅力
第8章 発展を続ける量子論
著者等紹介
佐藤勝彦[サトウカツヒコ]
1945年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長。理学博士。専攻は宇宙論・宇宙物理学。「インフレーション理論」をアメリカのグースと独立に提唱、国際天文学連合宇宙論委員会委員長、日本物理学会会長を務めるなど、その功績は世界的に広く知られる。1989年、井上学術賞、1990年、仁科記念賞受賞。2002年、紫綬褒章受章
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感想・レビュー
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mitya
4
量子論とは何なのか、さわりだけでもいいから知りたいと思って手に取りました。題名にある通り、見開き右ページは解説、左ページは図で説明されていて、難しい内容ですが、何となく分かったような気になりました(笑)。パラレルワールドのところは興味深いです。2016/02/27
白義
4
増補した愛蔵版があるようですが手元に会ったのはこっちでした。短いページで分かりやすく視覚的に量子論の奇妙さが味わえる本。数式はあまりないので数理に馴染まない初心者にもわかりやすいです。シュレーディンガーの猫は量子論の奇妙さを浮き立たせて反論するための例えだったのですね。あくまで感覚による理解なのでここからさらに学ぶべきですが、雑学としてはこれで十分です2011/07/23
ぼーくー
1
☆☆☆☆☆2014/11/01
josuke
1
量子論がいかにして考えられ、受け入れられるようになったのかが、非常にわかりやすく教えてくれた本。 理数系の人にとっては、さわり程度のため、物足りないかもしれないが、独学で勉強したい人には図解もあり、適しているのではないかと思う。2014/02/09
おっしょう
1
★★★★☆(4.0) 理解するのは難しいが、感覚的にわかったような気になれる。雑学的に学ぶには充分。量子論の奇妙な世界観はとても面白い。未来の状態は現在の物質の状態で確定的とする古典物理学よりも、未来の状態は不確定的であるとする量子物理学。私は後者のほうが受け入れ易い。人間の体のことすら完全に把握できない人類に、自然の物理的法則を完全に見い出せるとは思えない。2012/05/31
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- モッチンも。 トリペと