出版社内容情報
「完璧でない人生」の豊かさを探る!
「勝ち組」になることが幸せな生き方なのか? 『養生訓』の著者、貝原益軒の思想を繙きつつ、失われつつある日本人の心の原風景に迫る。
現在社会を支えてきた価値観である完璧主義や、ひたすら「勝ち組」を目指すような生き方は、結果として何か重要なものを失わせているのではないか。人それぞれが、従容として周囲の人と共生しつつ、余裕ある個性的な生き方を創造して充足した生を構築することこそが、これからの時代を生きるためのキーワードになるのではないか――。
▼本書は、私たちが見失っている、真の意味での「充足した生」「豊かさ」という生き方への解答を、『養生訓』の著者である江戸時代の儒家、貝原益軒の作品に求め、今日的な視点で読み解くことで、日本人にとって何がほんとうに必要なのかを考えていく。同時に、この困難な時代に生きる人びとの肉声にも耳を傾けながら、「完璧でない人生の豊かさ」ということについて考察していく。
▼「勝ち組」になることだけが幸せな生き方ではない! 貝原益軒の思想をひもときつつ、困難な時代を心楽しく生き抜くヒントを説く一冊である。
●序章 劣化する社会、痩せ細る時間
●第1章 よきほどに―「完璧な人生」でなくていい
●第2章 従容として―自分の歩幅、自分のリズムで生きる
●第3章 畏れ、慎む―尊大さは自壊への道である
●第4章 愛敬の交わり―それは共生の源流か
●第5章 清福・和楽という生き方―至福の人生は近きにあり
●終章 「完璧でない人生」の豊かさ
内容説明
『養生訓』の著者、貝原益軒の思想をひもときつつ困難な時代を心楽しく生き抜くヒントを説く。
目次
序章 劣化する社会、痩せ細る時間
第1章 よきほどに―「完璧なる人生」でなくていい
第2章 従容として―自分の歩幅、自分のリズムで生きる
第3章 畏れ、慎む―尊大さは自壊への道である
第4章 愛敬の交わり―それは共生の源流か
第5章 清福・和楽という生き方―至福の人生は近きにあり
終章 「完璧でない人生」の豊かさ
著者等紹介
立元幸治[タチモトコウジ]
1960年、九州大学卒業後にNHK入局。主に教養系番組の制作に携わり、チーフプロデューサー、部長、局長等を務める。NHK退職後、大学・短大で「メディア論」や「現代社会論」を担当し、九州産業大学等を経て、2001年、東和大学教授を定年で退職。現在は東京工学院四年制大学課程メディア文学科客員教授を務めつつ、執筆講演活動を展開する。制作番組には「自然のシステムと人間」「イメージの世界」「無意識の構造」など、「人間」「こころ」をテーマにしたものが多い
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