出版社内容情報
国家官僚を敵に回して日本を創った男の生き様。
国家官僚、軍部も敵に回す。リストラを一切行なわない「快商」と呼ばれた男を描く感動ノンフィクション。日本的経営者の生き様がここにある。
国家官僚、軍部も敵に回す。リストラを一切行なわない「快商」と呼ばれた男を描く感動のノンフィクション。
▼現在の日本の経営者は、アメリカ型の経営に盲従し、財務諸表さえクリーンであれば経営は安泰と考え、社員の首を切ることを平然と行なう。その結果が、いつまでも浮上することのできない日本の現状をつくってしまっているのではないのだろうか。
▼大正から始まり、昭和の高度成長期を駆け抜けていった、出光佐三。政府の反対を押し切り、米国を欺いた日章丸事件。日章丸のイラン石油輸入ほど、敗戦と占領で打ちひしがれた日本人の心を奮い立たせた出来事はない。
▼出光は今でも、定年はなく大家族主義を貫いている。長い目で見れば、人間が生きてこそ、初めて財務諸表も生きてくるという厳粛な事実を忘れ去ってしまっているのではないだろうか。
▼愚直にして華麗、冷徹にして情熱的、闘争本能に溢れながら滋味溢れる、波乱万丈の人生を辿る。ビジネスマン必読!
●第1章 経営哲学の基礎設計
●第2章 新参者
●第3章 飛翔
●第4章 俯仰天地に愧じず
●第5章 経営哲学の具現
内容説明
出光は一途なほど日本という国を愛しながら、国家官僚を徹底して嫌った。戦時中は軍部にも堂々と楯突いた。その行動は奇想天外。つねに人の意表をつき、非常識と罵倒される。だが、時が移ると、世は出光の決断にいつの間にかなびいていた。非常識を常識に変えてしまう魔法の杖を持っているかのようだった。その杖の謎は一体どこにあったのか。国家官僚に楯突き、米国を欺き、財務諸表よりも人を大切にした突破者の生涯。
目次
第1章 経営哲学の基礎設計(ベベと呼ばれた少年;ストの首謀者 ほか)
第2章 新参者(割り込み;常識破り ほか)
第3章 飛翔(一人も首にするな;タンクの底をさらえ ほか)
第4章 俯仰天地に愧じず(めずらしい名の男;機熟す ほか)
第5章 経営哲学の具現(赤い石油;マンモスタンカーの出現 ほか)
著者等紹介
水木楊[ミズキヨウ]
1937(昭和12)年、中国上海生まれ。本名は市岡揚一郎。自由学園最高学部卒業後、日本経済新聞社入社。ロンドン特派員、ワシントン支局長などを経て、取締役論説主幹を務めた
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感想・レビュー
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