出版社内容情報
増大し続ける不定愁訴の人に、西洋医学的治療方法と対比しつつ、「心に効く」漢方を基本的理論から簡単な自己診断法まで伝授する。
最近、検査をしても異常が見つからないのに「体調がおかしい」「健康感がない」「何となく不安だ」「意欲がわかない」と訴える、いわゆる“不定愁訴”の患者が増えています。この不定愁訴は万病の源、進行すると様々な具体的な身体疾患を引き起こします。本書では不定愁訴が、日本古来からある「和」の精神や、自分の気持ちを押し殺してでも他人に合わせようとする「過剰適応」と深く関わりあっているとの認識にたち、西洋医学の心理検査の一つである「エゴグラム」の手法を導入。漢方医学の「五臓」(肝・心・脾・肺・腎)の考え方と組み合わせて、様々な心の状態に適切な漢方の処方を紹介する画期的な本です。漢方医学の根本的な考え方から具体的な漢方薬の効能まで、著者の豊富な臨床経験に基づいた智恵がたくさん詰まっています。古代中国には「名医は已病を治さず、未病を治す」という言葉があります。本書を読んで、漢方の力をおおいに利用しましょう。
●第1章 漢方医学とは何か
●第2章 「証」の決定について
●第3章 五臓と心
●第4章 不定愁訴の漢方治療の実際
●第5章 過剰適応と東西融合医学の智恵
●第6章 言霊と自己主張
内容説明
最近、検査をしても異常が見つからないのに、「体調がおかしい」と訴える“不定愁訴”の患者が増えています。この不定愁訴は万病の源。未然に防ぐには、漢方の力を利用するのがいちばんです。漢方医学の考え方を平易に解説。
目次
第1章 漢方医学とは何か
第2章 「証」の決定について
第3章 五臓と心
第4章 不定愁訴の漢方治療の実際
第5章 過剰適応と東西融合医学の智恵
第6章 言霊と自己主張
著者等紹介
新谷卓弘[シンタニタカヒロ]
1958年、和歌山県生まれ。83年、富山医科薬科大学医学部を卒業し、同年同大学附属病院和漢診療部に入局。寺沢捷年氏(現、同大学副学長兼病院長)に師事し漢方を習う。91年、医学博士号取得。飯塚病院漢方診療科医長、富山医科薬科大学附属病院和漢診療部医局長などを経て、2002年より近畿大学東洋医学研究所教授。現在は岡山大学医学部(東洋医学)と武庫川女子大学薬学部(漢方処方学)の非常勤講師も併任
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