出版社内容情報
現代世界の3文明を新たな解釈に基づき再定義。
砂のイスラム、石のヨーロッパ、泥のアジア――文明の原点を風土に根ざした三つに分類。「泥の文明」に位置付けられる日本の独自性に迫る。
世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」VS.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。
▼本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類。「砂の文明」としてのイスラム、「石の文明」の欧米、「泥の文明」のアジア。そして、各々の本質が<ネットワークする力><外に進出する力><内に蓄積する力>であることを考察。
▼著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力が秘められている、と語る。
▼世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。
▼主な内容…人はなぜ「不毛」な砂漠に住むのか/中国の「精神文明」、日本の「精神文化」/「文化」は民族の生きるかたち/「文明の衝突」はあり得ない/「アメリカ原理主義」という病理/アラブの国境線が点線である理由/なぜ日本車が世界を制覇したのか/日本文化の底層にあるインド文明/力のヨーロッパ、美のアジア など
●序章 砂の風土との戦い
●第1章 文化と文明の違い
●第2章 石の文明―外に進出する力
●第3章 砂の文明―ネットワークする力
●第4章 泥の文明―内に蓄積する力
●第5章 「泥の文明」の中の日本
●終章 文明としてのインド再発見
内容説明
世界はいま「文明の衝突」の世紀を迎えたという。だが、「アメリカ中心の民主主義」V.S.「野蛮なテロ集団」という構図だけで、深層は読み解けない。本書では、民族と風土のあり様を三つのカテゴリーに分類。「砂の文明」としてのイスラム、「石の文明」の欧米、「泥の文明」のアジア。そして各々の本質が“ネットワークする力”“外に進出する力”“内に蓄積する力”であることを考察。著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力が秘められている、と語る。世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。
目次
序章 砂の風土との戦い
第1章 文化と文明の違い
第2章 石の文明―外に進出する力
第3章 砂の文明―ネットワークする力
第4章 泥の文明―内に蓄積する力
第5章 「泥の文明」の中の日本
終章 文明としてのインド再発見
著者等紹介
松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。京都精華大学教授を経て、現在、麗沢大学国際経済学部教授。評論・評伝・小説など多方面で活躍。著書に『近代アジア精神史の試み』(アジア太平洋賞受賞)など多数ある
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