壊れてゆくアメリカ―愚かな理想・ゆがんだ民主主義

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569629421
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C0030

出版社内容情報

アメリカの社会問題を糾弾する骨太レポート。

「世界一優秀な」財団・官僚・教師達の愚行により、米国社会は今とんでもないことになっている。俊英社会学者の無視できない報告書!

ある高校教師は、生徒にストリートでの落書きの仕方を教えている。一般的なロースクールでは、自らの個人的な体験をもとにして法的判断を下すやり方が主流になっている。スミソニアン国立自然史博物館の、ライオン一家が水辺でくつろぐ光景のジオラマの横には、一時「性差別主義が見られます」という博物館が用意した注意書きが添えられていた。

▼アメリカ社会は今、まちがいなく奇妙にゆがんでいる。俊英女性社会学者である著者は、その原因を、「社会を支配するエリートたちが、ある奇妙なイデオロギーをこぞって信奉しているからだ」と分析している。その奇妙なイデオロギーとは、ひとことでいうと「幼稚で過剰な多文化主義」であり、日本人には想像もつかない愚かな理想といえよう。本書は、官僚、財団、マスコミらの自己欺瞞を鮮やかに糾弾し、真に成熟した民主主義社会を提案する渾身のノンフィクション。発売後たちまちベストセラーとなった問題作である。

●第1章 ロースクールの欺瞞 
●第2章 市民の病気と行政の「びょーき」 
●第3章 幻想に費やされた10億ドル 
●第4章 常軌を逸した「思いやり」 
●第5章 歴史修正主義が跋扈するスミソニアン協会 
●第6章 「歳末助け合い百例」運動の背後にあるもの 
●第7章 ホームレス擁護派の非常識 
●第8章 教師にはなぜ指導力が欠けているのか 
●第9章 奇妙極まりないヒップホップ入門クラス 
●第10章 公衆衛生をゆがめる現代の瘴気学派 
●第11章 児童養育制度の地獄 
●第12章 アマドウ・ディアロ発砲事件の真実と嘘

内容説明

米国社会をむしばむ奇妙なイデオロギーを告発する驚愕のリポート。官僚・教師・医師・マスコミ…世界一優秀のはずのエリートたちは、ここまで病んでいた。

目次

ロースクールの欺瞞
市民の病気と行政の「ビョーキ」
幻想に費やされた一〇億ドル
常軌を逸した「思いやり」
歴史修正主義が跋扈するスミソニアン協会
「歳末助け合い百例」運動の背後にあるもの
ホームレス擁護派の非常識
教師にはなぜ指導力が欠けているのか
奇妙極まりないヒップホップ入門クラス
公衆衛生をゆがめる現代の瘴気学派
児童養育制度の地獄
アマドウ・ディアロ発砲事件の真実と嘘

著者等紹介

マクドナルド,ヘザー[マクドナルド,ヘザー][MacDonald,Heather]
イェール大学英語学専攻課程を最優等で卒業後、メロン・フェローシップによりケンブリッジ大学で英語学修士。スタンフォード大学ロースクールにて法学博士。非開業の弁護士として、連邦環境保護局の総合委員会の法律顧問などを務める。現在、シンクタンクのマンハッタン公共政策研究所(Manhattan Institute for Public Policy)にて、ジョン・M・オーリン基金による特別研究員として活躍。生活と仕事の場はニューヨーク市である

長縄忠[ナガナワタダシ]
1962年生まれ。東京大学教養学部教養学科人文地理学専攻課程卒業、同修士課程修了。博士課程中退ののち、国際交流基金の助成を受け、国立フィリピン大学ディリマン校客員助教授、アテネオ・デ・マニラ大学非常勤講師。帰国後、翻訳業

貝塚泉[カイズカイズミ]
1962年生まれ。東京都立大学理学部化学科卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨンデル

1
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/06/21

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