食べることをやめた子―31キロ、13歳の告白

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569628721
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

出版社内容情報

フランスで大ベストセラー。拒食少女の告白。

13歳、体重わずか30キロの少女の衝撃的な手記。フランスで大ベストセラーを記録。なぜ母さんは、私を病院に閉じ込めたの?

内容説明

実の母によって病院に閉じ込められ、自由を奪われた、拒食の少女が明かす、衝撃の体験記。

目次

1 どうして、こんな目にあうの?
2 私を病院に入れた母
3 女の子の病棟
4 ぜんまい仕掛けの機械
5 母との面会
6 あと六九八グラム
7 家族という芝居
8 鍵を持っているほうの人たち
9 本当の出口

著者等紹介

ヴァレール,ヴァレリー[ヴァレール,ヴァレリー][Val`ere,Val´erie]
1961年パリ生まれ。13歳のときに摂食障害の治療のために、精神病院に入院させられる。そのときの自分自身の体験をつづった手記を出版し、ベストセラーとなる。その後は主に小説家として活動。テレビや映画にも出演したが、21歳で亡くなった。薬物の過剰摂取が死因といわれる

吉井祐子[ヨシイユウコ]
横浜市出身。翻訳家。早稲田大学文学部卒業。社会人になってからのフランス滞在をきっかけに、1999年よりフランス語ならびに英語の文芸翻訳に関連した仕事を開始
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

98
文章の合間から迸る深い憎悪、怒り、悲しみ。喉から血が出る程、痛切に叫び続ける彼女の思いが深々と胸に突き刺さる。摂食障害の原因はハッキリとは書かれていないけれど、背景には両親(特に母親)との関係があるのだろう。この病は根が深い。全てを憎み、時には殺してやりたいという激しい感情は私にも覚えがあるし、かつて拒食症だった自分を見ているようだ。それだけに彼女が抱える、何処までも暗い孤独感や寂しさも身に染みて解る。彼女が欲しかったのは優しく全てをありのままに受け入れてくれる存在だったのだと思う。2017/08/23

ネギっ子gen

56
【体重などいらない! 私は太らない! 食べ物など欲しくない!】 実母により病院に閉じ込められ自由を奪われた拒食少女が、後にその体験を綴ったもの。本書は、親から“精神的暴力”を受けた子どもの手記とも読める。著者はパリで生まれ、13歳のときに「摂食障害」の治療のため、精神病院に入院させられる。この時、感性の鋭すぎる思春期の少女が、“鍵のかかる病棟”の中で見たものは何だったのか――。<私に向かって「あなたが生きようとしないせいで私は苦しんでいる」などと言う人たちなど、大嫌いだ。彼らには何もわかるはずがない>。⇒2023/03/11

読書日記

7
拒食症というより、精神病患者の独白を延々と聞かされている感じ。読んでる間ずっと表紙そのままの赤黒い悪夢の中に居るみたいで、安らぐいとまがない。他の拒食症の自伝では、楽しい場面も少しはあったのに。退院したあと、病気そのものを取り戻したがっていた事も印象的だ。例えが多く、どれが誰のセリフなのか、たとえなのか事実なのかも判然としない文章。そこに作者の若さが滲み出てる。「夜が、わたしに挑戦するようにそこにある」とか、読んでいて楽しくはないが、詩のような言葉には価値を見出せるし、ベストセラーになった理由はわかる。2022/09/07

2
拒食症の少女は必ずしも同じ考えからこの病に陥るわけではない。 そのことを教えてくれる作品。 この病に足をつっこんだことのある人なら共感できる部分も沢山あると思う。 摂食障害は、やっぱり本当につい最近まで知られていない、今よりずっと理解も薄い病だったのだと思った。2010/02/20

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