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老人と棕櫚の木

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569628677
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

棕櫚は花言葉で「勝利」――。最愛の妻に去られ、孤独と死に対峙しつつも、「生」への希望を見出さんとする一人の老人の半生を描く。

棕櫚の花言葉は「勝利」――。

▼才能、名声、そして欲望を欲しいままにした若き時代を経たのち、日本国に絶望し、異国の地・オーストラリアへと渡った主人公・神馬伸。だが病魔に襲われ、死の淵を覗いて生還してからというもの、脳裏によぎるのは、あれほどまでに憎み、唾棄すべき対象であったはずの祖国への想いだった。

▼やがて齢を重ねるとともに身体の限界を覚え、古希目前にして愛する者=信じる者に棄て去られ、生きる希望、ロマンを見失いかけたとき、老人(神馬伸)はある決意をする。若かりし頃に「生きることの風景なのか、死の風景なのか」と自身を自問自答させた“棕櫚の木”の風景を訪ね、老いたる者の「生」とは何かをいまこそ追求しよう、と。

▼「老いと生」について関心が高まっている現在、「生」への希望を見失った一人の老人男性の葛藤と解放を、洗練された筆致で高らかに謳いあげ、世の中高年男性にエールを贈る“フィクション・エッセイ”。

[第1部]老人と棕櫚の木 
●孤独 
●機内 
●空港 
●シャンゼリゼ 
●幕間 
●自己嫌悪 
●蜃気楼 
●評決 
[第2部]まだ見ぬ山々 
●勇気 
●漁師の娘 
●希望 
●メール 
●まだ見ぬ山々

内容説明

古希目前にして愛する者に棄て去られ、「生」への希望を見失った男の葛藤と解放を、洗練された筆致で高らかに謳いあげた“フィクション・エッセイ”。

著者等紹介

林秀彦[ハヤシヒデヒコ]
1934年、東京生まれ。学習院高等科より1955~1961年、ザール大学(独)、モンプリエ大学(仏)に学ぶ。哲学専攻。柔道師範。テレビ・映画脚本家として活躍。「ただいま11人」「若者たち」「七人の刑事」「鳩子の海」など作品多数。1988年よりオーストラリアに移住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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