出版社内容情報
米軍の無敵ぶりは、国際情勢をどのように変えていくのか。軍事と経済と世界のシステムの今後を予見し、日本の取るべき方策を説く。
内容説明
アメリカ軍の圧倒的強さが平和をもたらす!現代の驚くべき世界構造の実態をたしかな情報と先見力から明らかにする。
目次
第1章 世界最強の軍事力を持つ米国(敗戦の経験がない大国;米軍は他国の軍隊と何が違うのか;教訓に学び柔軟に変化する米軍の歴史)
第2章 米国はなぜ「冷戦」に勝利できたのか(「冷戦」はかくして始まった;朝鮮動乱がもたらした危機感;核兵器開発競争とその脅威のゆくえ ほか)
第3章 同時多発テロから一極支配体制の確立まで(「テロ拒否」姿勢を徹底する国際社会;「パレスチナ紛争」解決の糸口とは;米国に対抗する軍事力は存在しうるのか ほか)
著者等紹介
長谷川慶太郎[ハセガワケイタロウ]
1927年、京都生まれ。1953年、大阪大学工学部卒業。新聞記者、証券アナリストを経て、現在、国際エコノミストとして活躍。最先端の技術情報、軍事知識、現場から見た経済分析をもとに生み出される先見力には定評がある。1983年、『世界が日本を見倣う日』(東洋経済新報社)で第3回石橋湛山賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
5
2度の世界大戦で疲弊したヨーロッパに対して、国土が戦地にならなかったアメリカ。科学の進歩がストレートに生活に反映され、経済力を強め、軍事開発へと繋がった。“加えて、米国は伝統的に王制ではなく、議会制民主主義と大統領直接選挙制という、国民と政権とのあいだの距離が世界の大国の中では最も小さいという点も重要である。”強いアメリカ。正しいアメリカ。アメリカの民意が目指したものは、この本を読まなくても分かっていた。それに対して日本はどうするべきか、どうあるべきか。残念ながら、その疑問に答えてくれる本ではなかった。2017/02/08