出版社内容情報
その経緯をふまえ真に論議すべきものを説く。
真に論議すべきものとは何か。その思想の系譜と誕生の経緯をふまえ、条文に込められた意図を解説。日本の進むべき道が明らかになる。
占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。
▼GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和21年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条……。
▼制定後、半世紀以上が経った今、新しい事態には非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。
▼例えば、現在の日本の平和は、アメリカの強大な軍事力と自衛隊を前提として成り立っている。それを無視して「護憲」を唱えても「憲法を護って国滅ぶ」という事態を招く。有事におけるルールがないことは、逆にその際にコントロールできない危険性がある。
▼その他、教育、家族、人権など、諸問題において真に論議すべきものとは何か。
▼保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。
●第1章 憲法とは何か
●第2章 日本国憲法の功罪
●第3章 日本国憲法の系譜
●第4章 イギリス立憲君主制とコモンロー――ロックの「誤算」
●第5章 独立宣言と合衆国憲法――伝統の「断絶」から「継承」へ
●第6章 フランス革命と人権宣言――ペインとルソーの「社会契約」
●第7章 明治憲法にみる日本の国柄
●第8章 マッカーサー草案と日本国憲法
●第9章 諸問題に対する考え方
●第10章 改憲すべきはどこか
内容説明
占領時代の世界観にもとづいてつくられた日本国憲法。それは我が国の憲法として、もはや限界を迎えている。本書は、条文の背後にある政治哲学を捉え直し、そこに秘められた意図を暴く。GHQの起草者たちを魅了したスターリン憲法、昭和二十一年に結ばれた社会契約、そして世界連邦構想の下で盛り込まれた第九条…。新しい事態に非現実的な解釈で対応せず、真正面から規定を改めるべきである。保守主義を堅持する若手論客が、日本国憲法に流れる思想の系譜を解き明かし、その本質を浮き彫りにする。
目次
第1章 憲法とは何か
第2章 日本国憲法の功罪
第3章 日本国憲法の系譜
第4章 イギリス立憲君主制とコモンロー―ロックの「誤算」
第5章 独立宣言と合衆国憲法―伝統の「断絶」から「継承」へ
第6章 フランス革命と人権宣言―ペインとルソーの「社会契約」
第7章 明治憲法にみる日本の国柄
第8章 マッカーサー草案と日本国憲法
第9章 諸問題に対する考え方
第10章 改憲すべきはどこか
著者等紹介
八木秀次[ヤギヒデツグ]
1962年、広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。専攻は憲法学、思想史。現在、高崎経済大学助教授、慶応義塾大学講師。平成14年、第2回正論新風賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラビス
Kengo Kuramoto
mai
かわのふゆき
だ~