出版社内容情報
幕末が形成したお国柄意識と日本人の気質。
薩長土…幕末の大変革を導いた西南雄藩。なぜこの地から英雄が生まれたのか? 各藩の気質と主要人物の解説を通じて、明治維新の本質に迫る。
内容説明
十九世紀なかば、江戸幕府は天保の改革の失敗により、威信を失っていた。その不満を反幕の行動にまで高め、明治維新をもたらした薩長土肥の英雄たち。なぜこの地の志士だけに討幕活動が可能だったのか?本書は、幕末大不況から尊王攘夷運動、新撰組による粛清の時代を経て、大政奉還に至るまでの流れをていねいに追う。失敗を恐れず、目的を遂げる行動力をもつ西南雄藩の藩気質が、幕末動乱にいかなる影響を与えたか。転換期と言われる現代に、大変革の歴史的意義を捉え直す。
目次
第1章 明治維新と西南雄藩
第2章 幕末大不況と西南雄藩の成長
第3章 長州藩と尊王攘夷運動のおこり
第4章 薩摩藩と公武合体の企て
第5章 新撰組と粛清の時代
第6章 大政奉還と土佐藩、肥前藩
第7章 変革をもたらした藩気質―まとめにかえて
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年山口県防府市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業、同大学院国史学博士課程修了。現在、明治学院大学教授。日本史の手法だけでなく、歴史哲学、文化人類学、科学史等の幅広い視点から日本の政治史、思想史を研究
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