出版社内容情報
鈴木正三の思想と生涯を描く、長編小説。
武士から出家し、厳しい修行の後、独特の「仁王禅」を説いた、鈴木正三の生涯とその思想を詳しく描いた、力作長編小説。
鈴木正三(すずき・しょうさん)とはどんな禅僧か。武家から出家し、禅の道を志した理由は何か。彼が生涯をもって克服しようとしたこととは。本書では、緻密な文体で定評のある著者が、すべての現代人がかかえる、「生き難いこの世をいかに生き抜くか」という命題を、正三の勇猛果敢な生涯に仮託して、静かに説き明かす。読み解くうちに心が落ち着きに満たされてくる史伝小説。
●第1章 三河の山河
●第2章 武人の歳月
●第3章 出家と遍歴
●第4章 飛錫! 天草へ
●第5章 正三は死ぬとなり
内容説明
生きがたいこの世を、いかに生きぬくか。書き下ろし史伝小説。