出版社内容情報
日本社会の病理の根幹を心理学者として説く。
「なぜ精神病者が増加するのか?」「なぜ凶悪犯罪が続発するのか?」日本社会に潜む恐るべき病理の原因を心理学者が説き明かす。
「いつから、こんなに職場の雰囲気が悪くなったんだろう?」、今の日本にはこのような気持ちでいる人は多いのではないだろうか。日本中どこの職場も年功序列が崩れ、次第に能力主義になっていく。それで、皆がハッピーになっているのなら問題はない。しかし、人々を取り巻く状況は逆である。今は心理的に言えば、戦後日本の半世紀にわたる経済成長の根底にある哲学のツケを払っている。政府は戦後半世紀以上にわたって、経済指標をよくしていった。が、国民は実感として住みやすくなったとは感じない。そこで政府は、もっと経済的に豊かにしようと頑張り、政策を打ち上げる。しかし、今の日本がこれ以上上昇志向にこだわれば、日本の経済的・社会的な上昇はない。自分の能力を超えたことを望めば、それはストレスになる。日本が今の経済不況で壊れることはないが、今の日本人の心理状態をこのまま放置すれば日本が壊れることは十分あると示唆する力作評論。
●第1章 心の病にかかっている日本人
●第2章 高度経済成長で日本人が失ったもの
●第3章 日本人の心理を無視した景気回復政策
●第4章 うつ病社会を生きる人々
●第5章 変化をどう受けとめるか
●第6章 日本の活路
内容説明
不況で国は滅びない。国民の「心の崩壊」こそが、真の危機である。そこから脱却するためにはどうすべきか。
目次
第1章 心の病にかかっている日本人
第2章 高度経済成長で日本人が失ったもの
第3章 日本人の心理を無視した景気回復政策
第4章 うつ病社会を生きる人々
第5章 変化をどう受けとめるか
第6章 日本の活路