静かなる戦争〈上〉―アメリカの栄光と挫折

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  • サイズ B6判/ページ数 478p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569627212
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0031

出版社内容情報

冷戦後から今日まで、アメリカ政府内における真実を暴きだした長大な人間ドラマ。クリントン、ブッシュら権力者たちの素顔とは。

世界最強国家を動かす権力者たちの素顔とはいかなるものか。全米で最もよく知られるピュリッツァー賞作家が、その実態を鮮やかに描きだした。強いアメリカを目指したレーガン、湾岸戦争を戦ったブッシュ、新世代を代表するクリントン、そして現ジョージ・W・ブッシュへ。冷戦後のアメリカは世界最強の軍備を背景に、強大な権力を手にすることとなった。

▼しかし、その道程は決して平坦なものではなかった。諸外国との軋轢が外交問題として大きく立ちはだかった。旧共産圏諸国で民族主義が台頭し、アメリカ大統領はその紛争の対応に右往左往する。

▼さらに、アメリカ政府にしてからが、決して一枚岩ではなかった。政権、軍、議会の間には熾烈な闘いがあり、国際紛争への介入をめぐって激しく対立した。パウエル、オルブライト、そして大統領らを巻き込んだ水面下の戦争である。

▼上巻では、冷戦の幕を引いたブッシュ政権から、クリントン政権の前期までを描く。

●第1章 冷戦の幕引き 
●第2章 クリントンの登場 
●第3章 ユーゴスラビア問題 
●第4章 ベトナム戦争の亡霊 
●第5章 クレージー・ジョン 
●第6章 ブッシュ政権の高官たち 
●第7章 ジョージ・ブッシュという男 
●第8章 民族主義の台頭 
●第9章 ヨーロッパの思惑 
●第10章 内戦への序曲 
●第11章 世代交代 
●第12章 ボスニアの悲劇 
●第13章 介入か不介入か 
●第14章 大統領選 
●第15章 変貌するマスコミ 
●第16章 クリントン・チーム 
●第17章 ポスト争い 
●第18章 遂行能力なき大統領  
●第19章 財政赤字問題 
●第20章 ヨーロッパの反撃 
●第21章 パウエル統合参謀本部議長 
●第22章 クリントン政権と軍の葛藤 
●第23章 ソマリアの悲劇

目次

冷戦の幕引き
クリントンの登場
ユーゴスラビア問題
ベトナム戦争の亡霊
クレージー・ジョン
ブッシュ政権の高官たち
ジョージ・ブッシュという男
民族主義の台頭
ヨーロッパの思惑
内戦への序曲〔ほか〕

著者等紹介

小倉慶郎[オグラヨシロウ]
1961年東京都生まれ。現在は京都府に在住。学習院大学大学院イギリス文学専攻博士前期課程修了。大阪外国語大学留学生センター(同時通訳、日英翻訳演習)、大阪府立大学(英文ライティング)、インタースクール大阪校(放送通訳)などで講師を務めるかたわら、通訳・翻訳者として活躍している

三島篤志[ミシマアツシ]
1964年兵庫県生まれ。米国ニューメキシコ大学大学院言語科学専攻修士課程、神戸市外国語大学大学院英語学専攻修士課程修了。現在、帝塚山学院人間文化学部助教授(英語音声学、時事英語、通訳、映像翻訳)。大学で教鞭をとるかたわら、放送通訳者としても活動し、現在はNHK‐BSでCNN Headline Newsなどの海外ニュース番組の通訳・翻訳を担当

田中均[タナカヒトシ]
1960年山形県生まれ。独協大学卒業後、通訳を始める。その後米国イリノイ州立大学大学院で修士課程(政治学)を修了。放送通訳者としてNHK‐BSでCNN Headline News、ABC World News Tonightなどの海外ニュース番組の通訳・翻訳を担当。トフルゼミナールの英語講師として留学希望者の指導にもあたっている。横浜市在住

佳元一洋[ヨシモトカズヒロ]
1960年鹿児島県生まれ。鹿児島大学教育学部英語科卒業後、渡米。旅行会社勤務を経て、日系自動車企業の社内翻訳・通訳を務める。米国には13年間滞在。帰国後、CNN InternationalのWorld Sports,Science & Technology等の放送通訳を経て、現在は会議通訳者及びNHK放送通訳・翻訳者。CNN Headline News、ABC Nightline等の通訳のほか、先のイラク戦争では同時通訳で活躍した

柴武行[シバタケユキ]
1971年神奈川県生まれ。現在は、東京都に在住。創価大学文学部英文学科卒業後、イギリスのブラッドフォード大学大学院平和学部で平和学(Peace Studies)を専攻。現在、放送通訳者としてNHK‐BSで、BBC、CNN Headline News、ABC Nightlineなどを担当する
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

29
冷戦終結後、人々の目は外交から国内問題にシフト。91年湾岸戦争に勝利した父ブッシュの再選は当然のごとく思われていた。クリントン(45)は民主党から大物政治家が大統領選に出ないことを知り、ダメ元でチャレンジ。パッとしない父ブッシュから若くスマートなクリントンに政権が変わる様子、クリントン政権が対峙するボスニア問題、ソマリア問題など当時の政権内部の様子が詳細に描かれている。下巻へ。2019/04/22

大森黃馨

10
1990年代冷戦直後からのクリントン大統領政権のアメリカの政治外交を特にユーゴスラビア問題を中心に綴られた(刊行当時はジャーナリズムだが今となっては歴史である)著作 自分は当時は既に存在こそしていたもののどうにもよくわからないものであったそれらを今再学習理解し歴史認識の穴埋めを行えたようなものだった それにしても政治外交経済それらはとても良い世間の人々がそれらを忌むのは要するに大変な労力を要求ししち面倒だからではないかだがそれらの知識を得るだけでも大変な愉悦を自分は覚えるのだ 2023/09/19

ああ

0
クリントン政権と同時代のアメリカに関し、対ユーゴスラビアを中心に述べた著作。内向きな世論と人道よりもそれに配慮せざるを得ない政治と、ベトナム戦争以後のアメリカを鋭く描写している。 クリントン政権の要職たちのエピソードもふんだんに入っているのでそちらにも注目しながら読むのも面白い。 本書の中で引用された「クリントンは正しかったがひどく間違ってもいる」という言葉が脳裏から離れない。

在賀耕平

0
ブッシュ、クリントン政権のドタバタ外交劇。ちょうおもしろい。2014/04/13

ゾロりん

0
この人の本読んだの初めてだけど、面白い。圧倒的な情報量、登場人物の評価の仕方とかは司馬遼太郎っぽかったり。何か今の日本と被るような部分もあったりして、面白い。どこの国も大して変わらないんだなぁと思いつつ、世界唯一の超大国であるアメリカの大統領は大変なんだなぁと思いました。下巻即読む。2010/06/11

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