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虚構の終焉―マクロ経済「新パラダイム」の幕開け

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  • サイズ B6判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569627144
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

平成大不況の真犯人を緻密に検証分析する。

今の不況を作り出し長引かせた政府および日銀の責任者の罪とは。ベストセラー『円の支配者』の著者が新たな経済学をひっさげ検証する。

バブル経済崩壊後、長期不況にあえぐ日本経済。そこから脱するために、政治はさまざまな施策を打ち出し、エコノミストたちもありとあらゆる提案をしている。(1)90年代以降、合計146兆円にのぼる財政政策が行われた。(2)金融政策も断行され、いまや至上空前の低金利になっている。(3)米国型「構造改革」も戦後一貫して進められ、高度成長期に比べて自由化・規制緩和・民営化は驚くほど達成されている。にもかかわらず、いっこうによくなる気配はない。なぜか?

▼それは、すべての政策提言のもとになっている経済理論が、現実を無視した「フィクション構造」をもち、それに対する信仰が浸透しているためだ、と断ずる。

▼本書では、日本の不況に対する上記の謎をひとつひとつ解き明かし、従来経済学の「虚構」を打ち破る新理論「分解信用数量モデル」を導き出す。

▼ベストセラー『円の支配者』の著者が贈る、日本経済再生の決定版となる本格的経済理論書。

●プロローグ 邪神崇拝 
[第1部]謎――フィクション経済学の破綻 
●第1章 効果がなかった財政政策 
●第2章 金融政策もまた無効だった 
●第3章 90年代以前の目覚しい経済実績の謎 
●第4章 構造改革無効の謎 
●第5章 予想外の景気回復の謎 
●第6章 貨幣の流通速度低下の謎 
●第7章 日本の資産価格の謎 
●第8章 日本の資本移動の謎 
●第9章 日本の銀行貸出の謎 
[第2部]解決――ノンフィクション経済学構築の試み 
●第10章 分解信用数量説とその基本モデル 
●第11章 貨幣の流通速度の謎を解く 
●第12章 成長率の決定要因 
●第13章 資産価格のバブルと崩壊の原因 
●第14章 日本の資本移動の決定要因 
●第15章 財政政策はなぜ効果がなかったか 
●第16章 こうすれば90年代に景気は回復できていた 
●第17章 80年代の銀行貸出はいかに決定されたか 
●第18章 ノンフィクション経済学構築に向けて 
●エピローグ 金融政策の目標と中央銀行が果たすべき役割

内容説明

従来の理論がすべてくつがえされる!日本を震撼させた話題作『円の支配者』で日銀の行動の本質を明らかにした新進気鋭の著者が、満を持して著した本格的経済理論書。

目次

プロローグ 邪神崇拝
第1部 謎―フィクション経済学の破綻(効果がなかった財政政策―有効性を示す証拠はほとんどない;金融政策もまた無効だった―「流動性の罠」論の罠;九〇年代以前の目覚しい経済実績の謎―新古典派エコノミストの虚構を直視せよ;構造改革無効の謎―米英型経済構造に近づくほどすべての経済指標は悪化した;予想外の景気回復の謎―一時的な回復は伝統的なモデルでは予測されなかった ほか)
第2部 解決―ノンフィクション経済学構築の試み(分解信用数量説とその基本モデル;貨幣の流通速度の謎を解く;成長率の決定要因;資産価格のバブルと崩壊の原因;日本の資本移動の決定要因 ほか)
エピローグ 金融政策の目標と中央銀行が果たすべき役割