「現人神」「国家神道」という幻想 - 近代日本を歪めた俗説を糺す。

新田均（神道学）

ＰＨＰ研究所（2003/02発売）

• サイズ B6判／ページ数 269p／高さ 20cm
• 商品コード 9784569626543
• NDC分類 316.2
• Cコード C0030

出版社内容情報

「現人神」「国家神道」という言葉にはレッテルが貼られていないか。近代日本を歪めた「天皇制絶対主義」という俗説の正体を検証する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[kenitirokikuti]

図書館にて。2003年2月にPHPから刊行▲簡単にまとめると、半分くらいは宮沢俊義が悪かったって感じ。戦後の政教関係をめぐる違憲訴訟の類いでは神道指令そのまんまの主張がくり返されているのだが、あれは終戦間際の極端な状態を前提にした処置であって、帝国憲法や教育勅語は狂信的ファシズムを目的としたものではないのである▲「人間宣言」について。公式に「神国」など述べられたのは戦争後期であり、戦死上等の陸軍教育側の考えてあった。天皇支配の正統性は神武創業で足り、神孫であればよく、現人神は必要ではない

2024/08/05

[Haruki Yoshida]

「近代神道史」の敎科書

2012/07/30