出版社内容情報
なぜ人間は尊いのか――尋ねられた時に、私達は何と答えるだろうか。人間とは? 人格とは? 迷える人々に贈る、心震わす名講義。
内容説明
「人間として生きる」とはどういうことかを深く考察する講義録。
目次
授業の前に
人格
人格と人格性
人間理解について
愛
人間の尊さ
人格性の特徴
精神衛生
成熟
著者等紹介
渡辺和子[ワタナベカズコ]
昭和2年2月、教育総監・渡辺錠太郎の次女として旭川市に生まれる。昭和26年、聖心女子大学を経て同29年、上智大学大学院卒業。昭和31年、ノートルダム修道会に入りアメリカに派遣されて、ボストン・カレッジ大学院に学ぶ。昭和49年、岡山県文化章(学術部門)、昭和54年、山陽新聞賞(教育功労)、昭和54年、岡山県社会福祉協議会より済世賞、昭和61年、ソロプチミスト日本財団より千嘉代子賞、平成元年、三木記念賞受賞。ノートルダム清心女子大学(岡山)教授を経て、平成2年3月まで同大学学長。現在、ノートルダム清心学園理事長
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感想・レビュー
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Gotoran
6
本書は、Sr.渡辺のノートルダム清心女子大での「人格論」講義録、宗教を超えた人としえの在り方・生き方。優しく・丁寧に、時には(愛に裏付けられた)厳しさを持って、語る人格者の著者の思いが伝わってくる、女性に限らず、全ての人に読んでもらいたい。また、見識の広さに敬服、V.フランクル、E.フロム、A.マスロー、フロイト他、S.テクジュペリ、坂村真民等の引用から。”現代の忘れもの”を思い出したい方は一読を。「人見るもよし、人見ざるもよし、我は咲くなり」「念ずれば花開く」という思いに共感・共鳴。 要再読。2011/07/18
白い雲。。
2
「月ゆがむにあらず 水ゆがむなり」…だねぇ。優しい言葉で綺麗ごとでなく生き方を考えさせてくれる。良書だと思います。2012/05/20