出版社内容情報
宗教の本質に迫り、「戦争」とは何かを考察。
なぜ宗教は報復を許すのか。荒野に生まれた一神教世界と、インドや日本など自然豊かな多神教世界を自ら歩き、宗教の可能性を思索する。
生存困難な荒野(あらの)で、絶対的な神をつくり上げた一神教世界。そこでは<厳格な戒め>の下、神による救済が説かれ、報復が神の名の下に肯定される。
▼一方、豊かな自然観が神々を生み出した多神教世界は、異質な価値観に寛容であり、特に日本では、いのちの共存をはかる<おだやかな救済論>が育まれてきた。
▼世界各地を歩き、そこに生きる人々のありようを見つめ続けてきた著者は、互いのいのちの存在を認識する多神教の宗教観を<緑の神学>として提示し、世界はそこに立ち戻るべきと説く。縦横に思索を広げた比較宗教論。
▼序章 なぜ戦争が肯定されるのか/第1章 ユダヤ教―神に選ばれた旅人の宗教/第2章 キリスト教―救世主の行動原理/第3章 イスラーム―聖俗不分の宗教/第4章 神の闘い、民族の闘い―人を憎悪と悲しみに導くもの/第5章 インドに生まれた宗教―瞑想と共生/第6章 仏教―変容する救済論/終章 宗教の可能性―否定神学から肯定神学へ
●序章 なぜ戦争が肯定されるのか
●第1章 ユダヤ教―神に選ばれた旅人の宗教
●第2章 キリスト教―救世主の行動原理
●第3章 イスラーム―聖俗不分の宗教
●第4章 神の闘い、民族の闘い―人を憎悪と悲しみに導くもの
●第5章 インドに生まれた宗教―瞑想と共生
●第6章 仏教―変容する救済論
●終章 宗教の可能性―否定神学から肯定神学へ
内容説明
生存困難な荒野で、絶対的な神をつくり上げた一神教世界。そこでは“厳格な戒め”の下、神の救済が説かれ、報復が神の名のもとに肯定される。一方、豊かな自然観が神々を生み出した多神教世界は、異質な価値観に寛容であり、特に日本では、いのちの共存をはかる“おだやかな救済論”が育まれてきた。世界各地を歩き、そこに生きる人々のありようを見つめ続ける著者は、互いのいのちの存在を認識する多神教の宗教観を“緑の神学”として提示し、世界はそこに立ち戻るべきと説く。縦横に思索を広げた比較宗教論。
目次
序章 なぜ戦争が肯定されるのか
第1章 ユダヤ教―神に選ばれた旅人の宗教
第2章 キリスト教―救世主の行動原理
第3章 イスラーム教―聖俗不分の宗教
第4章 神の闘い、民族の闘い―人を憎悪と悲しみに導くもの
第5章 インドに生まれた宗教―瞑想と共生
第6章 仏教―変容する救済論
終章 宗教の可能性―否定神学から肯定神学へ
著者等紹介
久保田展弘[クボタノブヒロ]
1941年東京都生まれ。早稲田大学卒業。専門は比較宗教学・文化論。東洋哲学、仏教を学んだ後、三十年余りにわたり宗教の伝承と現実を探り、日本およびアジアの多神教世界、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教世界をフィールド・ワークする。現在、アジア宗教・文化研究所代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kengo Kuramoto
riz
かねかね
ねねねんど
owlman