山一証券失敗の本質

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 312p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784569625300
  • NDC分類 338.17
  • Cコード C0034

出版社内容情報

山一証券破綻から5年、内部から克明に記録。

32年間を山一で過ごし、経営の一端を担った元常務が「100年の歴史と伝統」を誇る同社の企業体質を分析し、失敗の本質に迫る。

一時代を築いた巨大企業がなぜ凋落するのか。長銀や北海道拓殖銀行、最近のエンロンやワールドコムの事例も思い出される。本書は、32年間を山一証券で過ごし、経営の一端を担った著者が、山一の歴史から経営者の資質まで幅広く検討を加えた研究レポートである。破綻当時の担当者らに実際に取材し、事実を積み重ねて書き上げた力作である。破綻の原因は、企業倫理の欠如だが、その根底には成功体験への盲信があったという。

▼巨大企業の崩壊に共通するのは、「大成功をおさめたあと、大失敗(経営判断の誤り)をしていて、事業の大成功が最高経営責任者にもたらした、ある種の傲慢さと驕りではないか」と推察されるという。本書の冒頭にふれているように、「失敗から教訓をくみ取らなければ、より大きな失敗を将来に招くことになる」。山一消滅から5年。歴史上の事実を正しく検証することで、多くの教訓を学べるのではないか。

●第1章 山一証券経営略史 
●第2章 4大証券会社の経営比較(1) 
●第3章 4大証券会社の経営比較(2) 
●第4章 バブルと株式市場 
●第5章 山一証券の簿外債務 
●第6章 証券会社の経営システム 
●第7章 証券不祥事と企業倫理 
●第8章 証券会社のコーポレート・ガバナンス 
●第9章 山一証券と企業文化 
●終章 山一証券破綻の根源にあるもの 

内容説明

なぜ、巨大企業は破綻したのか。1997年の自主廃業から5年、失敗の原因を探求し続けてきた著者が、いまその真実を明らかにする。

目次

山一証券経営略史
4大証券会社の経営比較―山一証券の経営を中心として
バブルと株式市場
山一証券の簿外債務―山一破綻の直接的原因
証券会社の経営システム―山一証券の破綻をめぐって
証券不祥事と企業倫理
証券会社のコーポレート・ガバナンス
山一証券と企業文化
山一証券破綻の根源にあるもの

著者等紹介

河原久[カワハラヒサシ]
1930年、兵庫県生まれ。53年、神戸市外国語大学(英米学科)卒業後、山一証券株式会社入社。75年、山一インターナショナル・アメリカ株式会社取締役社長。78年、山一証券株式会社取締役。80年、山一インターナショナル・アメリカ株式会社取締役会長。82年、山一証券株式会社常務取締役(国際本部長兼任)。84年、山一ユニベン株式会社専務取締役。86年、UBSフィリップス・アンド・ドリュー証券会社(現:USB・ウォーバーグ証券会社)取締役最高顧問。90年、ウォーバーグ投信株式会社(現:メリルリンチ・インベストメント・マネジャーズ株式会社)取締役会長兼社長。95年、同上退任後、2002年3月に明治大学大学院商学研究科博士後期課程修了(商学博士)。現在、山一ハンズオンアソシエイツ株式会社会長を務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ともあきほ

0
どういう読者層をターゲットとしているのかが分からない…もう少しわかりやすく書いても良いのではないか?著書自身も取締という重要な職にありながら全てを社長のせいににて自己反省がない。ちょっと題名と内容がづれている気がする 2003/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/585016
  • ご注意事項

最近チェックした商品