PHP新書<br> 「日中友好」という幻想

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PHP新書
「日中友好」という幻想

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569625164
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0230

出版社内容情報

瀋陽事件で明らかになった日本の弱腰外交。国交30年の歩みを振り返りながら、政府・外務省が抱える負の体質とその落とし穴を断ずる。

日中国交樹立30周年を迎えた2002年。その華々しい友好ムードとは裏腹に、日本国内にはいまだ「嫌中感情」が根強い。瀋陽事件は日中関係の虚実をまざまざと映し出した。

▼靖国参拝、歴史教科書、尖閣諸島問題など、内政干渉まがいの要求をつきつける中国と、漫然とふりまわされる日本外交。繰り返されるその構図は、実は1972年の、拙速すぎた国交正常化がもたらしたツケだったのである。

▼いまこそ国交樹立の過程を回顧し、贖罪外交を続ける日本政府・外務省の姿勢を問い直す。日中関係論の第一人者にして、当時の佐藤内閣の政策立案にも関わった著者が語る真実のドラマ。


[内容構成] プロローグ:日中三十周年で言うべきこと 第一章:「友好」の現実 第二章:拙速外交の陥穽――国交十周年からふり返る 第三章:中国の思惑――日中国交の国際的意味 第四章:日中国交の舞台裏――日本国内の要因 エピローグ:「日中友好」という名のもとに 

●プロローグ 日中三十周年で言うべきこと 
●第1章 「友好」の現実 
●第2章 拙速外交の陥穽――国交十周年からふり返る 
●第3章 中国の思惑――日中国交の国際的意味 
●第4章 日中国交の舞台裏――日本国内の要因 
●エピローグ 「日中友好」という名のもとに 

内容説明

日中国交樹立三十周年を迎えた二〇〇二年。その華々しい友好ムードとは裏腹に、日本国内にはいまだ「嫌中感情」が根強い。瀋陽事件は日中関係の虚実をまざまざと映し出した。靖国参拝、歴史教科書、尖閣諸島問題など、内政干渉まがいの要求を突きつける中国と、漫然とふりまわされる日本外交。繰り返されるその構図は、実は一九七二年の、拙速すぎた国交正常化がもたらしたツケだったのである。いまこそ国交樹立の過程を回顧し、贖罪外交を続ける日本政府・外務省の姿勢を問い直す。

目次

プロローグ 日中三十周年で言うべきこと
第1章 「友好」の現実(「名」も「恥」もない日本外交―瀋陽事件をめぐって;日中国交三十年の大きな代償)
第2章 拙速外交の陥穽―国交十周年からふり返る(活かされない日中交渉の教訓;「保利書簡」と私)
第3章 中国の思惑―日中国交の国際的意味(日中関係と中国の対日政策;日中接近を促した国際環境)
第4章 日中国交の舞台裏―日本国内の要因(各政党はいかに動いていたか;世論、マスコミ、経済界の動き)
エピローグ 「日中友好」という名のもとに

著者等紹介

中嶋嶺雄[ナカジマミネオ]
1936年長野県松本市生まれ。国際社会学者。1960年東京外国語大学中国科卒業。1966年東京大学大学院国際関係論博士課程退学。東京大学・社会学博士。専攻は国際関係論、現代中国学、アジア地域研究。東京外国語大学教授を経て、1995~2001年同大学学長を務めた。現在、アジア太平洋大学交流機構(UMAP)国際事務総長、北九州市立大学大学院教授。『北京烈烈』(筑摩書房、講談社学術文庫)でサントリー学芸賞受賞
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感想・レビュー

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Fumi Kawahara

3
李登輝さんの本を読んで名前が出ていたのでチェックしていた中嶋先生。先にスズキメソードの本読んで、やっと本職の中国本。日中国交正常化のことを書いてますが・・・そうですねぇ・・・あんまり今と変わらないかな・・・国交正常化で政治的な功を焦る政治家・それを見越して自らの価値をすかしたり焦らしたりして釣り上げる中共・エリート文化人の教養に目くらましをかけられて政治的本質を見ずに友好を賞賛する知識人・中国の宣伝機関としていいようにコントロールされるマスコミ・勝手に盛り上がって大騒ぎしているそんな彼らを見る冷めた世論。2020/12/02

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