出版社内容情報
孫子の戦略概念をビジネスに応用する方法。
軍事とビジネスの両面で優れた古典とされる「孫子の兵法」を、6つの戦略的原則として具体化して示す。経営者、管理職必読の書。
「孫子の兵法」に関する書籍は数多い。しかし、欧米人の手による解説本はあまりないのではないか。著者のマーク・マクニーリィは、元アメリカ陸軍砲兵部隊の将校であり、IBMで営業戦略担当者として活躍した経験をもつ。曰く「まさに今日のビジネス界は、孫子の活躍した時代と同じように、経営者たちが『生き残りと事業成功』を求めて世界規模で不断に競い合う、企業間競争の時代に突入したのである」。
▼ゆえに本書は、企業のビジネス戦略や湾岸戦争など現代の状況と孫子の兵法とをオーバーラップさせ、分析している力作である。また、難解なキーワードには、極力解説をつけ、漢字にはルビをふり、若い人にも読みやすい工夫が施されている。もともとイギリスのオックスフォード大学出版局で発刊され、ペーパーバックでも好評を博した同書は、アカデミックな戦略論としてもお奨めできる一冊である。
●序章 名将が学ぶ孫子兵法十三篇
●第1章 戦わずに敵を屈する戦略
●第2章 強を避けて弱を撃つ戦略
●第3章 先知して計略を練る戦略
●第4章 準備を整え機動する戦略
●第5章 奇正を用い制御する戦略
●第6章 組織を率い統御する戦略
●第7章 ビジネス孫子の現場活用策
目次
序章 名将が学ぶ孫子兵法十三篇―必勝・楽勝・連勝の決め手を知ろう
第1章 戦わずに敵を屈する戦略―力を磨き勢いを増して市場を掴め
第2章 強を避けて弱を撃つ戦略―力を束ね主導を握って意表を叩け
第3章 先知して計略を練る戦略―情報を手に詭計を策して敵を操れ
第4章 準備を整え機動する戦略―備えを密に素早く動いて敵を倒せ
第5章 奇正を用い制御する戦略―正道と奇道を仕組んで戦意を奪え
第6章 組織を率い統御する戦略―仁徳を積み言動一致で陣頭に立て
第7章 ビジネス孫子の現場活用策―競争優位と永続発展の秘策を使おう
著者等紹介
マクニーリィ,マーク[マクニーリィ,マーク][McNeilly,Mark R.]
経営コンサルタント。ミネソタ大学カールソン・ビジネス・スクールのMBA課程を修了したのち、IBM本社のAS/400(IBM製ミニコンピュータAS/400シリーズ)部内に勤務して数々の実績を上げる。現在は、IBM社から委嘱された社外の営業戦略担当者として、アメリカ・カナダ・ヨーロッパ各国でのマーケティング業務に従事。前職は、アメリカ陸軍砲兵部隊の将校
市原樟夫[イチハラクスオ]
経営学博士(Ph.D.)。中小企業診断士。経営コンサルタントとして、大手・中堅・中小企業の競争力強化と店舗活性化に数多くの実績を上げたのち、東海学園大学・経営学部で市原研究室を主宰。明治大学大学院・経営学研究科(博士前期課程)を修了。論文に『人間都市創造論』(高知市民憲章賞受賞)、『界隈空間拡充論』(通産大臣賞受賞)、『食品流通革新論』(国分貫一賞受賞)等がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 凹村戦争 ハヤカワ文庫