出版社内容情報
日本を訪問したガイジン青年のユーモア見聞録。
日本に渡ったイギリス人教師ヘンリー君。驚愕、感心、当惑、赤面。彼が目にしたものとは一体……。現代版おもしろ『東方見聞録』。
1920年代半ば、1冊の旅行記が人知れず上梓された。『極東発見』。貿易商ウィリアム・J・マクブライトにより、当時のステレオタイプから離れた、真に迫った日本の姿がそこに提示されたのだった。「日本には『百聞は一見に如かず』という諺がある。この諺は、まさに日本を知るうえでもっとも適切な表現だと言い得るであろう……」
▼それから70年。ウィリアムから数えること4代目のマクブライトは、曾祖父の伝えたこの異国の言葉を忠実に実行しようとしていた。日本をこの目で見たい! かくして、イギリス人青年ヘンリー君の不思議発見の旅は幕を開けることに。
▼道端に唾を吐くのは、清潔を重んじるが故の行動だった!? 自販機文化は日本人の「病気」、それとも羞恥心の表われ? 派遣先である神奈川県立M高校を舞台に、ある時は修学旅行先の京都・奈良で、またある時は親友ヤマシタ先生の結婚披露宴でと、ヘンリー君の眼光はいつも鋭く光るのだった。
●第1章 学校にて
●第2章 町を歩けば
●第3章 便所と神様
●第4章 不思議な旅
●第5章 日本食(Japanese food)とはなにか
●第6章 郵便受けの中の人生
●第7章 結婚式の奇々怪々
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoko
1
いまさらこういう種の本読んでもって思ったけど、著者の曽祖父が日本に行った事があり、「極東発見」を書かれた方らしいので読んでみました。このヘンリーさんまだ若者で、英語教師として日本の教育現場に来ちゃったから、まあうんざりさせられること多くても当たり前というか・・でもなかなか面白い人で、ポストによく入って来るビラを捨てずに取っておいて分類したり、好奇心が強いようです。日本を去る飛行機の中で不思議にこの国にまた来たいと思ったと書いてるのがちょっと嬉しかった。29歳の若さで本の出版を待たずに亡くなられたのは残念。2014/08/06
トーコ
0
日本って他者から見るとこんな風なのかと思うと同時に「ちょっと違うんじゃない?」というところもあり、なかなか楽しめました。2009/08/03