出版社内容情報
アラスカを流れる悠久の時間を旅する物語。
星野道夫が遺した写真と文章を新編集したシリーズ5作目。アラスカを流れる悠久の時間の中をすべてのものが終わりのない旅をしている。
星野道夫が遺した写真と文章を新編集したMichio's Northern Dreamsシリーズの5作目。アラスカの原野を何万年ものあいだ変わることなく移動を続けるカリブーの群れ、広大な氷河を横切るクマの家族、北の海を悠々と泳ぐクジラ……。人間を含め、この世界の生きとし生けるものはすべて、はるかな時を超え今ここにある。あらゆる生命はゆっくりと生まれ変わりながら、終わりのない旅をしているのだ。
▼星野道夫がアラスカに見つづけていたものを新たな切り口で追ったMichio's Northern Dreamsシリーズは、第1巻『オーロラの彼方へ』、第2巻『ラブ・ストーリー』、第3巻『最後の楽園』、第4巻『森に還る日』、そして本書第5巻『大いなる旅路』をもって完結します。稀有の写真家であり、作家であった星野道夫さんの魂が、本シリーズによって少しでも次代の子どもたちに引き継がれていくことを願ってやみません。
内容説明
多くの未発表写真と魂を揺さぶる言葉の数々。新編集でよみがえる星野道夫の世界。
著者等紹介
星野道夫[ホシノミチオ]
1952年千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。動物写真家田中光常氏の助手を経て、アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以後、約19年間にわたってアラスカの自然と人びとの暮らしを見つめ、写真と文章で比類のない作品世界を築き上げた。『アニマ』『週刊朝日』『SINRA』『家庭画報』『たくさんのふしぎ』などの国内雑誌にとどまらず、『National Geographic』『Audubon』等の海外の雑誌にも作品を発表。国内外で高く評価される。86年アニマ賞、90年「Alaska風のような物語」(週刊朝日連載)で第15回木村伊兵衛写真賞受賞。優しさと厳しさが併存する写真と散文詩のように美しい文章は多くの人々を魅了しつづけたが、96年8月、カムチャツカ半島での取材中、クマに襲われ急逝
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