出版社内容情報
市場万能主義に替わるあるべき経済の形を説く。
マネーゲームに翻弄される資本主義の問題点を暴き、日本型資本主義の美点や可能性をふたたび見直す。21世紀のあるべき経済の姿を描く。
「失われた十年」は今日、依然として尾を引いている。だが、そもそもバブル経済はレーガノミックスによって誘発されたのではなかったか。ケインズ政策への懐疑、マルクス主義経済の失敗によって、いままた回帰するアダム・スミスの「自由放任」の経済――。その発展型が、今日世界を席巻するアメリカ型市場経済であり、その本質は、あくなき富の追求である。
▼本書は、経済学の存在理由を根本から考え直し、日本の構造改革をはじめ、アメリカ型「グローバルスタンダード」が果たして正しいものなのか、冷静に問い直す。
▼現在の日本人は豊かさを実感できず、満腹にさらに何を詰め込むかという、ある種の病に陥っている。「足るを知る」ことがないかぎり、市場原理は人間の欲望を際限なく助長させるだけである。貧乏を克服し、豊かさを手中にしたいま、私たちは経済の目標を何に置くべきか。本書は、新しい価値観の時代を生きる、もう一つの視座を与えてくれる一冊である。
●第1章 「足るを知る」ということ
●第2章 日本的なるものについて
●第3章 アメリカ型経済の思想
●第4章 市場経済の落とし穴
●第5章 経済学の使命とは何か
内容説明
「失われた十年」は今日、依然として尾を引いている。だが、そもそもバブル経済はレーガノミックスによって誘発されたのではなかったか。ケインズ政策への懐疑、マルクス主義経済の失敗によって、いままた回帰するアダム・スミスの「自由放任」の経済―その発展型が、今日世界を席巻するアメリカ型市場経済であり、その本質は、あくなき富の追求である。貧乏を克服し、豊かさを手中にしたいま、私たちは経済の目標を何に置くべきか。新しい価値観の時代を生きる、もう一つの視座とは。
目次
第1章 「足るを知る」ということ
第2章 日本的なるものについて
第3章 アメリカ型経済の思想
第4章 市場経済の落とし穴
第5章 経済学の使命とは何か
著者等紹介
飯田経夫[イイダツネオ]
1932年、大阪府生まれ。1955年、名古屋大学経済学部卒業。同大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、現在、中部大学教授。1980年、論文「高い自己調整力をもつ日本経済」で第1回石橋湛山賞受賞
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