出版社内容情報
真の贅沢とは何かを著者の日常生活から説く。
真の贅沢とは、自分に必要な価値を定めて、それに応じたお金を投じることである。食、遊、知、旅をテーマに著者の実践と生活を公開。
贅沢とは、たんに高いお金を使うことではない。「価値観」をはっきり定めることである。そして必要があれば、その価値に応じた金銭を使うことである。価値観が伴ったとき遊びは、贅沢へと昇華される。
▼いま最も多忙な評論家は、日常をどう過ごし、何を大切にしているのか。天ぷら、ワイン、寿司、仏・伊・中華料理といった「食」。落語、Nゲージ、スキー、映画といった「遊」。漢籍、大学、パソコン、執筆といった「知」。ナポリ、京都、香港、地方都市、ホテルといった「旅」。etc……その実践をすべて具体的に綴る。著者が「この本は出版したくなかった」(あとがきより)と思わず語った、本音と素が出た一冊。
▼批評家の仕事は、価値を示すことである。本書の随所に、価値について蒙を啓かされる視点が散りばめられているのはごく自然なことだろう。読んでその「価値観」を身につけるも良し、効率的に贅沢を愉しむガイドとして使うも良し、の極めて便利な虎の巻!
[食]
●寿司と天ぷらと日本橋
●京都の食
●フランス料理の再興 ほか
[遊]
●落語の愉しみ
●Nゲージ
●奥志賀スキーの贅沢 ほか
[知]
●散歩で発想
●漢籍の素養
●大学を考える ほか
[旅]
●ナポリが日本に問うこと
●京都の街、21世紀への宿題
●地方都市&高知 ほか